2013年3月7日木曜日

15年 イーグルスvsセネタース 10回戦


9月15日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 1 2 0 4 イーグルス 36勝33敗4分 0.522 長谷川重一
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 セネタース  39勝25敗9分 0.609 三富恒雄 浅岡三郎 野口二郎

勝利投手 長谷川重一 10勝6敗
敗戦投手 浅岡三郎       9勝6敗

二塁打 (セ)小林

勝利打点 木下政文 1


木下政文、決勝タイムリー

 内地に戻っての秋季開幕戦は主審・倉信雄、一塁塁審・池田豊、三塁塁審・島秀之助の三氏審判により午後1時30分“試合始め”。満州リーグには登場しなかった池田豊が一塁塁審を務めている。

 イーグルスは初回、先頭の岡田福吉が三前にセーフティバントを決めて出塁、岩垣二郎の投前送りバントをピッチャー三富恒雄が間に合わない二塁に送球、セカンド苅田が後逸する間に岡田は三塁に進んで無死一三塁、犠打と野選とエラーが記録される。太田健一が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 セネタースは3回、一死後小島二男が四球で出塁、三富の右前打で一死一三塁、トップに返り苅田の遊ゴロ併殺崩れの間に三走小島が還って1-1の同点とする。

 セネタースは4回、一死後小林茂太がストレートの四球、小林が二盗を決めてキャッチャー清家忠太郎の悪送球が加わり一死三塁、高橋輝彦も四球を選び、柳鶴震が左前にタイムリーを放って2-1と勝ち越す。

 イーグルスは5回、先頭の清家が中前打で出塁、セネタースは先発の三富から浅岡三郎にスイッチ、山田潔の投ゴロは「1-6-3」と渡ってダブルプレー、岡田は三ゴロに倒れてここはセネタースの継投策が成功する。

 イーグルスは7回、先頭の谷義夫に代わる代打玉腰忠義の遊ゴロをショート柳がエラー、木下が送って一死二塁、清家が左前にタイムリーを放って2-2の同点に追い付く。

 イーグルスは8回、一死後太田が四球を選んで出塁、中河美芳は左飛に倒れるが、長谷川重一の右前打で二死一三塁、セネタースはここで浅岡から三番手の野口二郎にスイッチ、玉腰が死球を受けて二死満塁、木下が左翼線に決勝の2点タイムリーを放って4-2とする。

 セネタースは最終回、小林の左翼線ヒットと柳の中前打で一死一二塁とするが野口が投ゴロ併殺に倒れて“試合終り”。

 長谷川重一は6安打4四球2三振の完投で10勝目をあげる。セネタースは切り札野口二郎の不調が誤算であった。


 イーグルスでは満州リーグ最終節で殊勲賞に輝いた二人、太田健一が4打席連続出塁で2打数2安打2四球、木下政文が決勝タイムリーと好調が続いている。セネタースは四番の小林茂太が3打数3安打を記録したが一番~三番が無安打では“戦前最高のクラッチヒッター”も打点を記録できない。











                 *長谷川重一は6安打完投で10勝目をあげる。













 

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