9月17日 (火) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ライオン 18勝53敗4分 0.254 福士勇 近藤久
0 0 0 0 0 1 0 2 X 3 タイガース 45勝27敗3分 0.625 藤村隆男 三輪八郎 若林忠志
勝利投手 若林忠志 17勝12敗
敗戦投手 近藤久 4勝14敗
勝利打点 皆川定之 4
皆川定之、同点打と決勝打
ライオンは初回、先頭の坪内道則の三ゴロをサード伊賀上良平がエラー、坪内が二盗を決めて、村上重夫の右前打で無死一三塁、玉腰年男の投ゴロは「1-6-3」と渡ってゲッツー、三走坪内は動けず二死三塁、鬼頭数雄の三塁内野安打で1点を先制する。
ライオンは2回、先頭の福士勇が右前打で出塁、トップに返り坪内が四球を選んで無死一二塁、タイガースベンチはここで先発の藤村隆男から三輪八郎にスイッチ、村上は三振、玉腰の投ゴロは「1-5-3」と渡ってダブルプレー。
ライオン先発の福士は5回まで無安打1四球無失点の好投を続けるがこの回で降板、翌日の読売新聞によると「満州戦の過労から抜けきれず」とのことで、6回から近藤久が二番手としてマウンドに上がる。
2回以降三者凡退が続くタイガースは6回、先頭の山根実が四球で歩くと二盗に成功、三輪は三振、トップに返りジミー堀尾文人も遊飛に倒れて二死二塁、皆川が右前に同点タイムリーを放って1-1とする。
ライオンは8回、一死後坪内が左前打で出塁、村上も左前打で続いて一死一二塁、タイガースベンチはここで三輪に代えて若林忠志をリリーフに送る。玉腰は三飛、鬼頭(兄)は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
タイガースは8回裏、二死後堀尾が四球で出塁すると二盗に成功、皆川が中前に決勝タイムリーを放って2-1、皆川もバックホームの隙を突いて二塁に進み、本堂保次の右前タイムリーで3-1とする。
若林忠志は9回表のライオンの反撃を三者凡退に抑えて17勝目をあげる。
皆川定之が6回に同点タイムリー、8回に決勝タイムリーを放つ活躍を見せた。
秋季シリーズから合宿を行っているライオンは3試合で守備率10割をマーク、満州リーグ最終戦から4試合連続無失策を続けている。翌日の読売新聞によると「兎に角ライオンの内野陣は見違えるばかりに引締まり遊撃前田(諭治=筆者注)の演じた二度の美技を始め終始無失策の快記録を飾った」とのこと。
*皆川定之が同点打と決勝打を放ったタイガース打線。
*秋季シリーズに入って無失策を続けるライオン打線。選手名欄、守備位置欄の2列左が「失策欄」です。
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