9月16日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ライオン 18勝52敗4分 0.257 菊矢吉男 福士勇
0 0 0 0 1 1 0 0 X 2 阪急 42勝27敗5分 0.609 石田光彦
勝利投手 石田光彦 12勝9敗
敗戦投手 福士勇 7勝16敗
二塁打 (ラ)坪内 (阪)山下好
勝利打点 西村正夫 1
石田光彦3安打完投
ライオンは初回、先頭の坪内道則が右中間に二塁打、7月14日以来の先発出場となった野村高義が右前に先制タイムリーを放って1-0とする。
阪急は2回、先頭の山下好一が中前打から二盗に成功、黒田健吾の二ゴロの間に山下好一は三進、新富卯三郎が四球を選んで二盗に成功、日比野武は三振に倒れるが田中幸男が四球を選んで二死満塁、しかし石田光彦は捕邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
阪急は3回、先頭の西村正夫が中前打、上田藤夫が投前に送りバントを決めて一死二塁、フランク山田伝の三前セーフティバントが犠打となって二死三塁、しかし山下好一は遊ゴロに倒れる。
阪急は5回、先頭の田中が中前打で出塁、石田が送って一死二塁、トップに返り西村は四球、上田の投ゴロの間に二者進塁、山田が四球を選んで二死満塁、ここでライオン先発の菊矢吉男が痛恨のワイルドピッチを犯して1-1の同点とする。
阪急は6回、先頭の黒田健吾が死球を受けて出塁、ライオンベンチはここで菊矢から福士勇にスイッチ、新富が左翼線にヒット、日比野も中前打で続いて無死満塁、田中は一邪飛に倒れて一死満塁、石田の投ゴロで三走黒田が本封されて二死満塁、トップに返り西村が決勝の押出し四球を選んで2-1と勝ち越す。
阪急逆転の要因は石田光彦の好投にあった。初回に2安打で1点を献上した石田は、2回以降ライオン打線を鬼頭数雄の左前打1本に抑える好投を見せ、3安打無四球4三振の完投で12勝目をあげる。満州リーグでスタルヒンと月間MVPの座を争った好調が持続している。
秋季シリーズ初戦の南海戦に勝ったライオンは本日も阪急を惜しいところまで追い詰めた。翌日の読売新聞によると「今季から全員厳格な規律の下に合宿生活を開始したライオンは見違える程の緊張振りであった。」とのことである。
*石田光彦は3安打無四球の完投で12勝目をあげる。
*石田光彦に3安打に抑え込まれたライオン打線。
0 件のコメント:
コメントを投稿