9月17日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 1 0 2 0 6 セネタース 40勝25敗9分 0.615 三富恒雄 野口二郎
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 金鯱 18勝49敗7分 0.269 中山正嘉 長尾貞利
勝利投手 野口二郎 25勝8敗
敗戦投手 中山正嘉 11勝24敗
二塁打 (セ)苅田2
本塁打 (セ)小林 2号
勝利打点 小林茂太 6
小林茂太、先制&決勝ホームラン
3回まで1安打のセネタースは4回、先頭の小林茂太がレフトポール際にホームランを叩き込んで1点を先制、高橋輝彦が中前打、小島二男は二飛に倒れるが高橋が二盗に成功、石井豊が四球を選んで一死一二塁、三富恒雄の投ゴロをピッチャー中山正嘉が一塁に悪送球する間に二者還って3-0とする。翌日の読売新聞によると「中山が二塁に投ずれば容易に併殺できたものを三塁に投げようとして慌てて一塁に高投し」とのこと。
3回まで三者凡退が続いた金鯱は4回裏、先頭の五味芳夫が四球で出塁、森田実は三振に倒れるがキャッチャー小島が落球する間に一走五味は二塁に進み、小島が森田にタッチして記録は小島の捕逸と森田の三振で一死二塁、濃人渉が左前打を放って一死一三塁、黒澤俊夫が左前にタイムリーを放って1-3として一死一二塁、室脇正信も左前にタイムリーを放ち2-3、黒澤が二塁をオーバーランしてレフト織辺由三からのバックホームを受けたキャッチャー小島が二塁に送球して黒澤はタッチアウト。佐々木常助は中前打を放って二死一二塁とするが柴田多摩男は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。金鯱はこの回4連打を放ちながら2点に終わった。
金鯱は5回表の守備から本日登録されたばかりのルーキー飯塚達雄(関東中)がプロ入り初出場してマスクを被る。
金鯱は5回裏、先頭の中山が四球を選んで出塁、セネタース苅田監督はここで先発の三富に代えて野口二郎をマウンドに送り込む。漆原進の投ゴロでランナーが入れ替わり、五味の投ゴロで再度ランナーが入れ替わり、五味が二盗に失敗してスリーアウトチェンジ。野口はこの後金鯱打線を無安打に抑え込む。
セネタースは6回、一死後織辺がストレートの四球で出塁、トップに返り苅田久徳が左中間に二塁打を放ち一走織辺が一気に本塁生還して4-2とする。
セネタースは8回、一死後野口が四球で出塁、織辺の中前打で一死一二塁、トップに返り苅田が又も左翼線にタイムリー二塁打を放って5-2、二死後柳鶴震が右前にタイムリーを放って6-2と突き放して試合を決める。
5回無死一塁でリリーフ登板した野口二郎は5イニングを投げて無安打無四球2三振の好投を見せ25勝目をあげる。野口は昭和14年10月1日の金鯱11回戦で1安打完封勝利を記録しているがこの時金鯱唯一のヒットを放ったのが小林茂太であった。セネタースに移籍した小林は野口と同僚になって4回に先制&決勝本塁打を放ち野口が25勝目を記録したものである。
*好リリーフを見せた野口二郎は25勝目をあげる。
*小林茂太が先制&決勝の本塁打を放ったセネタース打線。
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