9月21日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 阪急 43勝28敗5分 0.606 重松通雄 森弘太郎
0 0 0 0 0 1 1 5 X 7 イーグルス 39勝33敗4分 0.542 亀田忠
勝利投手 亀田忠 21勝14敗
敗戦投手 森弘太郎 22勝10敗
二塁打 (阪)山下実 (イ)岡田
勝利打点 山田潔 3
イーグルス、破竹の5連勝
阪急は7月14日のセネタース7回戦以来の先発となる重松通雄、イーグルスはエース亀田忠が先発する。
阪急は3回、一死後中島喬が三塁に内野安打、フランク山田伝も左前にヒットを放って一死一二塁、ここで亀田忠の二塁牽制が悪送球となって一死二三塁、山下実の一ゴロの間に三走中島が還って1点を先制する。
イーグルスは6回、先頭の岩垣二郎がストレートの四球、太田健一の二ゴロの間に岩垣は二進、中河美芳は三飛に倒れて二死二塁、次の亀田の三ゴロは「5FC」と記録されて二走岩垣が三進している。恐らく亀田の三ゴロが軟ゴロとなりサード黒田健吾は一塁は間に合わないと判断して三塁ベースに走ってきた二走岩垣にタッチに行ったが間に合わず野選が記録されたものと考えられる。公式記録員は一塁に投げていれば間に合ったと判断して内野安打ではなく野選と認定したのでしょう。ということで二死一三塁、ここで亀田が二盗に成功、キャッチャー日比野武からの二塁送球が悪送球となる間に岩垣が還って1-1の同点とする。
イーグルスは7回、先頭の清家忠太郎が左前打で出塁、山田潔が四球を選んで無死一二塁、阪急ベンチはここで先発の重松から森弘太郎にスイッチ、トップに返り岡田福吉の三前バントが内野安打となって無死満塁、岩垣の一ゴロで三走清家は本封されて一死満塁、太田が中犠飛を打ち上げて2-1と勝ち越しに成功する。
阪急は8回、先頭の田中幸男の三ゴロをサード木下政文が一塁に悪送球して田中は二塁に進む。森が投前に送りバントを決めて一死三塁、トップに返り中島がスクイズを決めて2-2の同点に追い付く。
イーグルスは8回裏、先頭の亀田が右前打で出塁、寺内一隆が投前に送りバントを決めて一死二塁、木下が四球を選んで一死一二塁、清家もストレートの四球で一死満塁、阪急ベンチはセカンドの上田をショートに回し、ショートの田中に代えて伊東甚吉をセカンドに入れる。これは森に一息入れさせるための交代でしょう。しかし山田が右前に決勝タイムリーを放って3-2、トップに返り岡田が左翼線に二塁打を放って5-2、岩垣が右前に2点タイムリーを放って7-2と畳みかけて試合を決める。
亀田忠は3安打2四球5三振2失点、自責点ゼロの完投で21勝目をあげる。亀田は6回の攻撃で盗塁を記録したが、筆者は亀田の盗塁は記憶がなかったので調べてみると昭和15年に2個だけ記録しており通算盗塁数は2個、スコアブックをめくってみると5月11日の名古屋3回戦で4回に二盗を決めています。この時も一三塁での一塁走者でした。得点シーンでなかったので実況中継しておらず、気付きもしませんでした。
破竹の快進撃を続けるイーグルスはこれで5連勝、じりじりと二位争いを続けるタイガース、セネタース、阪急、名古屋に迫ってきました。快調イーグルスを引っ張っているのが岡田福吉、岩垣二郎の早稲田出身の一二番コンビです。本日も8回に山田の決勝打に続いて止めの連続タイムリーを放ちました。
*亀田忠は3安打完投で21勝目をあげる。
*快進撃を続けるイーグルス打線。亀田忠は6回に盗塁「O’」を決めている。亀田はプロ通算2盗塁です。2013年2月25日付けブログ「NO-HITTERS」に掲載させていただいたカードの写真の体型を見れば納得できるのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿