9月14日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 名古屋 26勝44敗3分 0.371 西沢道夫 森井茂 河村章
0 0 3 1 1 0 0 0 X 5 巨人 51勝19敗3分 0.729 中尾輝三
勝利投手 中尾輝三 13勝7敗
敗戦投手 西沢道夫 4勝7敗
二塁打 (巨)中尾
勝利打点 呉波 7
呉波、5打席連続出塁
巨人の先発は中尾輝三。中尾は12日の大和戦にも9イニングを投げているのでローテーションでは広瀬習一となるが、上田龍著「戦火に消えた幻のエース 巨人軍・広瀬習一の生涯」によると、広瀬は虫垂炎により戦線離脱したとのこことで、中尾が緊急登板となった。広瀬は9月12日の大和戦で1イニングを投げて勝利投手となったのが最後の登板となり、そのまま応召して戦死することとなる。
名古屋は2回、先頭の吉田猪佐喜が四球を選んで出塁、古川清蔵は左飛に倒れるが、小鶴誠が右前打、ライトゴロを狙った中島治康の一塁送球が悪送球となって一走吉田は三進、記録は「9’-3」、西沢道夫の左飛で三走吉田がタッチアップから先制のホームを踏む。レフト伊藤健太郎からのバックホームも悪送球となって一走小鶴はタッチアップから二進、木村進一が左前にタイムリーを放ち2-0、バックホームの間に打者走者の木村は二進、芳賀直一の三遊間内野安打がタイムリーとなって3-0とリードする。
巨人は3回、先頭の青田昇の当りは遊ゴロ、これをショート木村がエラー、坂本茂の二ゴロもセカンド石丸藤吉がエラー、青田が三盗を決めて無死一三塁、トップに返り呉波が左前にタイムリーを放って1-3、白石敏男も左前打を放ち一死満塁、川上哲治は2打席連続三振に倒れて二死満塁、中島が左前に2点タイムリーを放って3-3の同点に追い付く。
巨人は4回、一死後青田が中前打、ピッチャー西沢からの一塁牽制が悪送球となって青田は二進、坂本は捕邪飛に倒れるが、中尾が中前打を放って二死一三塁、トップに返り呉が2打席連続となるタイムリーを中前に放ち4-3と勝ち越す。
巨人は5回、先頭の川上が中前打、中島はショートライナー、楠安夫の遊ゴロをショート木村が二塁に送球するがセカンド石丸藤吉が落球、林清一の三ゴロで楠が二封されて二死一三塁、青田が左前にタイムリーを放って5-3とする。
緊急登板となった中尾は3回以降名古屋打線を2安打無失点に抑え、5安打3四球6三振3失点、自責点ゼロの完投で13勝目をあげる。
夏季リーグ戦終盤から好調が続く呉波が5打席2打数2安打2打点3四球で5打席連続出塁、勝利打点も記録した。一方、名古屋は五番までの上位打線が無安打、二番岩本章は3三振であった。
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