2015年8月9日日曜日

17年 大和vs名古屋 11回戦


9月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 大和     18勝46敗8分 0.281 畑福俊英
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 名古屋 26勝43敗3分 0.377 石丸進一

勝利打点 なし

不滅の大記録

 名古屋先発の石丸進一は1回から快調なピッチングを続けた。初回、先頭の山田潔に四球を与えるが、木村孝平を三ゴロ、金子裕を左飛、玉腰忠義を中飛に抑えて波に乗った。2回は三者凡退。3回二死後再び山田に四球を与え、木村孝平の三ゴロをサード芳賀直一が弾いて二死一二塁とするが、金子を投ゴロに打ち取り無失点。4回、5回も三者凡退に抑えた。

 大和先発の畑福俊英も好投を見せた。初回、先頭の石丸藤吉に三塁内野安打を許すが、岩本章を三振、本田親喜を左飛、吉田猪佐喜を遊ゴロに打ち取った。2回は一死後サード宗宮房之助の悪送球で小鶴誠を生かしたが、木村進一を遊ゴロ、石丸進一を三振に打ち取る。3回、先頭の芳賀に右前打を許し、盗塁と二ゴロで芳賀は三進、本田に四球を与えて二死一三塁とするが、吉田を遊ゴロに打ち取り無失点。4回、二死後木村進一を一ゴロに打ち取り畑福が一塁ベースカバーに入ったがファースト金子が悪送球して木村が二塁に進塁、ここも石丸進一を三ゴロに打ち取り無失点。5回は三者凡退に抑える。

 大和は6回、先頭の山田が石丸進一から初ヒットをレフト線に放ち出塁、木村孝平が送って一死二塁、金子の遊ゴロの間に二走山田は三進、玉腰が四球から二盗を決めて二死二三塁とするが、木下政文は遊ゴロに倒れて無得点。7回も二死後畑福が中前打を放つが、杉江文二は投ゴロに倒れて無得点が続く。

 名古屋は6回、二死後古川清蔵が中前打を放つが、小鶴は三ゴロに倒れて無得点。

 大和は8回以降無安打。名古屋も7回以降無安打に終わり、延長12回、引き分けた。


 石丸進一は12回を完投して2安打6四球無三振無失点。12回を無三振のピッチングからも分かるように、石丸進一は打たせて取る技巧派ピッチャーであった。甲子園の季節になると石丸進一を礼賛する記事がスポーツ紙や一般紙を賑わし、快速球投手のようなイメージを植え付けることに躍起になっている。石丸進一が快速球投手であった方が販売部数を伸ばすのに都合がいいことは理解できないこともないが、報道機関であれば事実を伝えるべきでしょう。真実は当ブログにあります。


 畑福俊英は12回を完投して4安打2四球3三振無失点。畑福は専修大学時代から大型の剛球投手として知られているが、戦場から戻ってきた現在はナックルボールを駆使する技巧派に変貌を遂げている。畑福は8月7日の巨人戦でも延長12回を完投して1対1の引分け、7月21日の名古屋戦でも延長12回を完投して2対2の引分け、更に、7月18日の大洋戦でも延長12回を完投して1対1の引分けであった。2か月の間に、延長12回引分けを4回記録して全て完投した投手は歴史上畑福俊英だけではないでしょうか。今後更新されることのない不滅の大記録の可能性が高い。



*石丸進一は延長12回を無三振で零封。畑福俊英は2か月で4回目の延長12回完投引分けを記録した。




 

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