2015年8月16日日曜日

17年 名古屋vs朝日 12回戦


9月16日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 名古屋 26勝45敗3分 0.366 河村章 石丸進一
3 0 1 0 2 0 0 0 X 6 朝日    32勝39敗3分 0.451 林安夫

勝利投手 林安夫 20勝18敗
敗戦投手 河村章   7勝14敗

二塁打 (名)古川
本塁打 (名)鬼頭 1号、浅原 2号

勝利打点 鬼頭政一 6


鬼頭と浅原直が連発、林は20勝!

 朝日は初回、先頭の坪内道則がストレートの四球を選んで出塁、坪内が二盗とキャッチャー悪送球で三塁に進み、五味芳夫は一邪飛に倒れて一死三塁、鬼頭政一がレフトスタンドに先制ツーランを叩き込んで2-0、浅原直人もレフトスタンドに連続ホームランを叩き込み3-0とする。続く岩田次男がレフト線にヒットを放つと、名古屋ベンチは先発の河村章から石丸進一にスイッチ、林安夫は左飛、伊勢川真澄は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 朝日は3回、先頭の五味が四球を選んで出塁、鬼頭が中前打を放って無死一二塁、浅原直人の左飛でレフト吉田猪佐喜が内野に返球する隙を突いて二走五味が三塁を陥れ、この走塁に盗塁が記録される。一走鬼頭も二塁に進んだがこの進塁は「7-6-5」によるものと記録された。続く岩田次男の打席でワイルドピッチがあり三走五味が還って4-0とする。

 名古屋は5回、先頭の古川清蔵がレフト線に二塁打、小鶴誠の三ゴロをサード岩田が一塁に悪送球して無死一三塁、木村進一が四球を選んで無死満塁、石丸進一が押出し四球を選んで1-4、芳賀直一の二ゴロ併殺の間に三走小鶴が還って2-4ーと追い上げる。

 朝日は5回裏、一死後五味が三塁に内野安打から二盗に成功、鬼頭は左飛、浅原の遊ゴロをショート木村が一塁に悪送球して二死一三塁、次のプレーで三走五味と一走浅原が生還するが、スコアカードには「2-4-2’」と記載されており「雑記」欄には「捕手失し球を見失う間に浅原が得点」と書かれている。すなわち、ダブルスチールを敢行して「2-4-2」と折り返しの送球で三走五味はアウトのタイミングであったがキャッチャー古川が後逸して五味が生還、このプレーで古川にエラーが記録され、更に古川がボールを見失う間に二塁に進んでいた浅原も三塁ベースを回ってホームインして2点を追加したようだ。ということで、6-2と突き放す。

 林安夫は3安打4四球無三振の完投で20勝目をあげる。名古屋の河村章と石丸進一も奪三振はゼロ、両チーム無三振の試合であった。


 吉田猪佐喜は9個のレフトフライを捕球して9刺殺を記録した。


 林の20勝を祝うかのように鬼頭政一と浅原直人が連続ホームランを放った。9月12日から秋季リーグ戦に入って5本目のホームランとなる。秋季リーグ開幕からニューボールを卸しているようだ。球質が悪化することになってから、突如としてホームランが連続するケースはよく見られる。聯盟は非常時に備えて質の良いニューボールをストックしており、それを時々卸すとホームランが連発する。飛ぶボールがどうの、操作しているなどと騒いでいられるのは平和ボケの証拠です。


*「雑記」欄には①で3回の攻撃、②で5回の攻撃について説明が書かれている。後楽園の試合なのでオリジナルは広瀬謙三によるものであると推測されるが、このスコアカードは戦後の清書版なので筆跡は山内以九士のものでしょう。相変わらず読みにくい(笑)。



 

0 件のコメント:

コメントを投稿