9月19日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 巨人 51勝20敗4分 0.718 須田博
0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 名古屋 26勝45敗4分 0.366 河村章 石丸進一
二塁打 (巨)須田
三塁打 (巨)楠
勝利打点 なし
河村章、川上哲治、戦前最後の試合
巨人は川上哲治がスタメンを外れて三番ファーストに小暮力三を起用する。
名古屋は2回、一死後古川清蔵が一塁に内野安打、小鶴誠も三塁に内野安打、木村進一がレフト線に先制タイムリーを放って1点をリードする。
巨人は3回、一死後三好主がライト線にヒット、須田博がレフト線に二塁打を放って一死二三塁、トップに返り呉波の二ゴロで三走三好がホームを突くがセカンド石丸藤吉からのバックホームにタッチアウト、白石敏男は中飛に倒れて無得点。
名古屋は4回、一死後小鶴が二遊間に内野安打、木村進一は捕邪飛に倒れるが河村章が左前打を放って一走小鶴は三塁に進み、送球の間に打者走者の河村も二塁に進んで二死二三塁、ここは「打走法」が掛かっていたか、しかし芳賀直一は三ゴロに倒れて無得点。
巨人は5回、敵失と四球で一死一二塁のチャンスを迎えるが、呉は右飛、白石は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。6回は先頭の小暮が四球で出塁するが二盗に失敗。
巨人は7回、先頭の坂本茂が四球で出塁、三好に代わる代打青田昇が送りバントを決めて一死二塁、須田は右飛に倒れるが、トップに返り呉に代わる代打川上が四球を選んで二死一二塁とするが、白石は右飛に倒れて無得点。
巨人は7回裏の守備からサード三好の代打に出た青田がセンターに入り、センター呉の代打に出た川上がファーストに入り、レフト林清一が下がり小池繁雄が入ってサード、ファースト小暮が下がり伊藤健太郎が入ってレフトの布陣を敷く。
巨人は8回、二死後楠安夫が左中間に三塁打、小池に代わる代打永沢富士雄が左前に殊勲の同点タイムリーを放って1-1と追い付く。更に坂本が中前打で続いて二死一二塁、ここで二走永沢に代走隈部一郎が起用されるが、青田は三ゴロに倒れて追加点はならず。
巨人は8回裏の守備から、サード小池に代打が出たのでキャッチャー楠がサードに回り、代走の隈部に代わってキャチャーに多田文久三が入る。
名古屋先発の河村は8回で降板して9回から石丸進一が登板、石丸は12回まで無失点に抑えて引き分けた。
須田博は12回を完投して11安打4四球6三振1失点。
名古屋先発の河村章は8回を投げて5安打5四球3三振1失点。河村はこの試合を最後に応召することとなり、戦前最後の登板となった。戦後は八幡製鉄で昭和21年、22年の都市対抗に出場し、昭和23年には金星でプロに復帰することとなる。
2回に先制タイムリーを放つなど5打数2安打1打点の活躍を見せた木村進一は20日の阪急戦を最後に兵役に就くこととなり、6回の左前打がプロでの最後のヒットとなった。木村は戦場で右手首を失うが、戦後は「西村」姓となって母校平安の監督となり、甲子園制覇に導くこととなる。
7回の代打から途中出場した川上哲治もこの日が戦前最後の試合となった。巨人は水原茂が既に応召、広瀬習一も虫垂炎で離脱してそのまま兵役に就く。8回に代走で出場した隈部一郎もこの試合を最後に戦場に旅立ちプロでの最後の出場となった。
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