2011年11月27日日曜日

14年 金鯱vs名古屋 5回戦


6月21日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 金鯱    14勝28敗      0.333 鈴木鶴雄 古谷倉之助
0 0 2 1 0 1 0 2 X 6 名古屋 13勝25敗3分 0.342 西沢道夫


勝利投手 西沢道夫 2勝3敗
敗戦投手 鈴木鶴雄 1勝1敗


二塁打 (名)西沢、加藤、桝

本塁打 (名)村瀬 1号、加藤 1号


西沢道夫復活!


 名古屋はようやく故障から復帰してきた西沢道夫が先発、金鯱は兵役から復帰してきた鈴木鶴雄が先発。

 名古屋は3回、一死後西沢道夫が左翼線に二塁打、二死後村瀬一三が右翼スタンドにツーランホームランを叩き込んで2点を先制する。

 名古屋は4回、先頭の加藤正二が左翼線に二塁打、三浦敏一の中飛で加藤はタッチアップから三塁に向かう。センター佐々木常助からの三塁送球をサード山本次郎がエラーする間に加藤がホームに還り3-0とする。

 名古屋は6回、先頭の桝嘉一が右中間に二塁打、一死後加藤は敬遠、三浦の左前打で一死満塁、金鯱はここで先発の鈴木鶴雄から古谷倉之助にスイッチ、中村三郎の二ゴロ併殺崩れの間に桝が還って4-0とする。古谷はまだ右手首に受けた死球による怪我が完治していないようである。

 金鯱は7回、一死後小林利蔵が四球を選んで出塁、瀬井清の遊ゴロをショート村瀬が後逸する間に小林利は三塁に走るがバックアップしたセンター石田政良からの送球にタッチアウト、この間に瀬井は二塁に進み、古谷の中前タイムリーで1点返して1-4とする。

 しかし名古屋は8回、先頭の加藤が古谷のスローカーブをレフトスタンドにプロ入り初ホームランして5-1、三浦四球、中村左前打、パスボールで二者進塁して芳賀直一四球で無死満塁、西沢の三ゴロで三走三浦は本封されて一死満塁、ここで二走芳賀が大きくリードをとるとキャッチャー長島進が二塁に牽制、芳賀はタッチアウトとなるがこの隙を突いて三走中村が本盗を決めて6-1とリードを広げる。ここは芳賀と中村が示し合わせてキャッチャー牽制を引き出したものであろう。翌日の読売新聞も「塁上を荒らし回され」と伝えている。


 松尾幸造と共に二枚エースを期待される西沢道夫が故障から復活、4安打4四球4三振1失点、自責点ゼロの完投で2勝目をあげる。金鯱の一番~五番をノーヒットに抑え、ヒットを打たれた4本は全て下位打線によるものであった。打撃でも3打数2安打二塁打1本と、戦後大打者に成長する片鱗を見せている。

 加藤正二が3打数3安打2得点1打点、二塁打1本、本塁打1本と爆発した。このところ春先のような当たりが止まっていたがこちらも復活した。







               *西沢道夫が復活を告げる4安打完投勝利。




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