2011年11月21日月曜日

14年 イーグルスvsセネタース 5回戦


6月18日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 2 1 0 0 5 イーグルス 14勝24敗1分 0.368 古川正男 望月潤一
1 0 0 0 5 0 1 0 X 7 セネタース 22勝15敗2分 0.595 野口二郎


勝利投手 野口二郎 14勝6敗
敗戦投手 望月潤一  3勝9敗

二塁打 (イ)太田、漆原、木下 (セ)柳、佐藤
本塁打 (イ)寺内 3号、木下 1号


セネタース、熱戦を制す

 
 イーグルスは初回、先頭の太田健一がいきなり右中間に二塁打、山田潔が四球を選んで無死一二塁とするが寺内一隆は投ゴロ、初めて四番に入った高須清は右飛、中河美芳は三振に倒れてチャンスをつぶす。

 セネタースは1回裏、一死後横沢七郎が四球を選ぶと二盗に成功、尾茂田叶四球で一死一二塁、佐藤武夫の遊ゴロをショート山田がエラーする間に横沢が還って1点を先制する。続く野口二郎の投ゴロは「1-5-3」と渡ってダブルプレー。

 イーグルスは3回、一死後寺内が左翼スタンドにホームランダービー単独トップに躍り出る第三号を叩き込んで1-1の同点とする。更に高須が四球で歩くと二盗に成功、中河が左前にタイムリーを放って2-1と逆転する。

 セネタースは2回、一死後柳が左翼線にヒットを放つが織辺由三に三ゴロで「5-4-3」のゲッツー、4回も佐藤が左前打を放つが浅岡三郎の三ゴロが「5-4-3」と渡ってゲッツー。下手投げの軟投派古川正男から毎回安打を奪うが巧くタイミングを外されて4回までに三度の併殺を記録する。

 セネタースは5回、先頭の柳が左翼線に二塁打、織辺が四球を選んで無死一二塁、イーグルスベンチはここで古川をあきらめ望月潤一をマウンドに送る。望月は古川の先発ということで準備はできていたはずであるが家村相太郎に四球を与えて無死満塁、トップに返り苅田久徳が中前に2点タイムリーを弾き返して3-2と逆転、横沢が送って一死二三塁、尾茂田が右翼線に2点タイムリーを放って5-2、佐藤が左中間にタイムリー二塁打を放ちこの回5点を奪って6-2とする。

 イーグルスは6回、先頭の木下が左前打で出塁、望月の二ゴロを名手苅田がエラー、漆原が中前打を放って無死満塁、トップに返り太田の遊撃内野安打の間に木下、望月が還って4-6、一走漆原も三塁に達してなお無死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが「2-4-2」と渡って漆原はホームに刺される。一死二塁となって寺内は右飛、高須に四球が記録されているがこれは敬遠の可能性が高い。中河が遊ゴロに倒れて追加得点はならず。

 イーグルスは7回、木下が右翼ポール際にホームランを放って5-6と1点差に追い詰めるがセネタースはその裏、先頭の横沢の二ゴロをセカンド高須が一塁に悪送球する間に横沢は二塁に進み、尾茂田四球、佐藤が送って一死二三塁、野口は遊ゴロに倒れるが浅岡四球で二死満塁。柳の三ゴロをサード漆原が一塁に悪送球する間に横沢が還ってこの回ノーヒットで1点を追加して7-5とする。

 イーグルスは最終回、二死から木下がこの日4安打目となる二塁打を右中間に放つが望月に代わる代打菅利雄が三振に倒れて試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 野口二郎は5点を失ったが、12安打6四球12三振、被本塁打2の完投で14勝目をあげる。


 本日の第二試合はタイガースvsジャイアンツ戦とあって後楽園球場は満員となった。翌日の読売新聞には満員の後楽園の観衆が写真入りで紹介されている。読売新聞によるとイーグルス2回の攻撃では古川正男が中前打で出塁して漆原進の左中間二塁打で古川が三塁ベースを回ろうとした時にサード横沢と接触したようで、イーグルス森茂雄監督が執拗に“走塁妨害”と抗議して両軍ヒートアップした。満員の観衆の前で両軍の闘志が火花を散らした一戦となった。





     *野口二郎は12安打6四球5失点ながら12三振を奪い完投で14勝目をあげる。





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