2011年11月19日土曜日

14年 タイガースvsイーグルス 5回戦


6月17日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 1 0 2 1 5 タイガース  22勝13敗2分 0.629 西村幸生 若林忠志
0 0 1 4 1 0 0 0 X 6 イーグルス 14勝23敗1分 0.378 亀田忠 望月潤一


勝利投手 望月潤一 3勝8敗
敗戦投手 西村幸生 6勝5敗


二塁打 (イ)木下、山田
三塁打 (イ)高須
本塁打 (タ)本堂 2号 (イ)高須 1号


高須清、準サイクル

 
 イーグルスは伏見五郎に代わって起用されているキャッチャー筒井良武が走りまくられているので本日の先発マスクは木下政文となった。

 イーグルスは3回、二死後二番太田健一が中前打で出塁、高須清が右中間に三塁打を放って1点を先制する。

 3回までイーグルス先発の亀田忠に無安打に抑えられていたタイガースは4回、先頭の本堂保次が右翼スタンドに第2号ホームランを叩き込んで1-1の同点に追い付く。

 イーグルスは4回裏、先頭の中河美芳が中前打で出塁、杉田屋守の三ゴロをサード伊賀上良平が二塁に送球するが間に合わず野選となって無死一二塁、ここで久々にスタメン起用された木下政文が左中間に二塁打を放って二者生還して3-1とする。タイガースは先発の西村幸生をあきらめ若林忠志をリリーフに送るが続く山田潔も右翼線に連続二塁打して4-1、漆原進が四球を選んで無死一二塁、ここで重盗を試みるが二走山田は三塁タッチアウトで一死二塁、トップに返り寺内一隆は右飛に倒れるが太田の遊ゴロをショート岡田宗芳がエラーする間に漆原が還って5-1とリードを広げる。

 イーグルスは5回、先頭の高須が東京六大学時代に対戦していた若林からレフトスタンドにホームランを放って6-1とする。

 タイガースは6回、先頭の一番岡田が四球を選んで出塁、二番本堂が左前打で続いて無死一二塁、松木謙治郎も四球を選んで無死満塁、門前真佐人の遊ゴロ併殺の間に三走岡田が還って2-6とする。

 タイガースは8回、一死後本堂がこの日三本目のヒットを左前に運び松木の右翼線ヒットで一死一三塁、パスボールの間に本堂が還って3-6としてなお一死二塁、門前は三振に倒れるが御園生崇男が中前にタイムリーを放って4-6と追い上げる。

 タイガースは9回、先頭の伊賀上が四球で出塁、森国五郎に代わる代打青木正一は中飛に倒れるが若林が右前打を放って伊賀上は三塁に進み一死一三塁、8回から岡田に代わってショートに入っている皆川定之が左前にタイムリーを放って5-6と1点差に迫る。若林の代走山根実が三塁に走ってなお一死一三塁、皆川が二盗を決めて一死二三塁、本堂は死球を得て一死満塁とする。イーグルスベンチはここで亀田をあきらめて望月潤一をリリーフに送る。望月は松木にツーボールとするが松木の一打はファーストライナー、中河が好捕して三塁に送球、試合慣れしていない三走山根は戻れずダブルプレーが完成してゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 公式記録では打者一人に投げた望月潤一に勝利投手が記録されているが、現行ルールでは亀田忠が勝利投手となり望月にはセーブが記録されるところである。


 鳴り物入りで入団した高須清が4打数4安打、シングルヒット2本、三塁打、本塁打を記録する準サイクルの活躍を見せた。翌日の読売新聞によると「試合前高須は若林の登場を予期して『若林君の球なら絶対に三振はしない、巧く待ってキッと本塁打を打つ』と発言していたが・・・」とのことである。




*高須清が4打数4安打の活躍を見せる。ピンクのマーカーはスコアブックの前の所有者であった福室正之助氏によるものでしょうか。









*打者一人に投げて併殺に打ち取った望月潤一に勝利投手が記録されている。




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