6月10日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 1 0 0 0 0 0 0 4 金鯱 9勝26敗 0.257 古谷倉之助
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 セネタース 18勝14敗2分 0.563 金子裕 浅岡三郎
勝利投手 古谷倉之助 2勝7敗
敗戦投手 金子裕 5勝7敗
二塁打 (セ)尾茂田
初球攻撃
金鯱は2回、先頭の小林茂太が左翼線に二塁打、レフト織辺由三からの返球をセカンド苅田久徳が落球する間に小林は二塁に進む。続く森田実の遊ゴロをショート柳鶴震が弾いて無死一三塁、瀬井清が左前に先制タイムリーを放って1-0、長島進の三前送りバントが内野安打となって無死満塁、山本次郎の遊ゴロで長島が二封される間に三走森田が還って2-0、トップに返り五味芳夫が左前にタイムリーを放って3-0とする。
金鯱は4回、先頭の小林茂太が四球で出塁、一死後小林が二盗に成功、瀬井四球、長島三振で二死一二塁、山本次郎が左前にタイムリーを放って4-0とする。
金鯱先発の古谷倉之助はドロップが冴えわたり5回までセネタース打線を無安打に抑える。
セネタースは6回、先頭の森口次郎が四球で出塁すると二盗に成功、トップに返り苅田は投飛に倒れるが横沢七郎の中前打で一死一三塁、尾茂田叶が左翼線に二塁打を放って1-4、四番ファースト野口二郎は四球で一死満塁となる。この時の状況を翌日の読売新聞は「(古谷倉之助は)野口が四球を選んで一死満塁と迫られた時は自ら投手板を去りかけたが岡田監督は絶対に彼を信頼して交代を許さなかった。」と伝えている。と言うことで一死満塁で打席には佐藤武夫、得意の二塁打が出れば同点、幻のホームラン以来の一発が出れば逆転と言う場面であったが佐藤の一打は三ゴロ、サード山本からセカンド五味、ファースト森田と渡ってダブルプレー、古谷が岡田源三郎監督の期待に応える。
古谷は7回以降野口のヒット1本に抑えて丸刈り軍団・金鯱が快勝する。
古谷倉之助は3安打6四球7三振の力投。岡田監督の期待に応え、いつもののらりくらり投法ではなく若かりし頃八王子実業団で投げていた頃のような力投を見せたようだ。
翌日の読売新聞によると2回の3点を先制した攻撃について「この金鯱の溌剌たる攻撃中注目を惹いたのは森田以下四打者が続けて第一球を打ち、僅かに五味がワンボール後に左翼に痛打している・・・」とのこと。岡田源三郎監督の指示による初球攻撃が効を奏したようである。丸刈り軍団・金鯱の快進撃が始まった。
*古谷倉之助が3安打6四球7三振の力投を見せる。
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