１４年 セネタースvsタイガース ５回戦

6月15日 （木） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 セネタース ２１勝１５敗２分 0.583 金子裕 野口二郎
0 0 0 1 0 1 1 0 X 3 タイガース ２２勝１２敗２分 0.647 若林忠志

勝利投手 若林忠志 ４勝２敗
敗戦投手 金子裕 　 ５勝８敗


二塁打　（セ）金子　（タ）岡田
三塁打　（タ）本堂


タイガース、打線入れ替えが的中

　タイガースは岡田宗芳を一番に起用して本堂保次を六番に入れる。富松信彦は一時は四番に定着しながら当りが止まっているためレフトには山根実を起用して八番とオーダーを変えて1ゲーム差に迫ってきたセネタース戦に挑む。

　セネタースは初回、先頭の苅田久徳が左前打で出塁、横沢七郎四球で無死一二塁、尾茂田叶は三振に倒れ佐藤武夫の三ゴロで苅田は三封、野口二郎の二ゴロをセカンド本堂が二塁ベースカバーのショート岡田に送球するがこれが悪送球となった二死満塁、柳鶴震は中飛に倒れて無得点に終わる。

　セネタースは2回、一死後金子裕が左前打で出塁、森口次郎の当りはレフトライナー、レフト山根が捕球して一塁に大遠投、飛び出していた金子が戻れずダブルプレー。ランナーはピッチャーですがエンドランが掛かっていたのでしょうか。

　タイガースは4回、三番松木謙治郎が中飛、四番門前真佐人が左飛に倒れるが五番ジミー堀尾文人が四球を選んで出塁、六番に入った本堂保次が左中間を抜く三塁打を放って1点を先制、打線組み替えが効を奏す。

　セネタースは5回、先頭の金子が左翼線に二塁打、森口が送って一死三塁、タイガースはレフトを山根から富松信彦に交代、トップに返り苅田が中前にタイムリーを放って1-1の同点に追い付く。

　タイガースは6回、一死後松木が右前打で出塁、門前の遊ゴロをショート柳がエラーして一死一二塁、セネタースはここで先発の金子が降板して野口二郎がファーストからマウンドに上がる。キャッチャー佐藤からの二塁牽制が悪送球となる間に松木が三塁に進み一死一三塁、二死後佐藤がパスボールを犯して松木が還り2-1と勝ち越す。


　タイガースは7回、松広金一に代わる代打御園生崇男が右前打で出塁、富松の投ゴロでランナーが入れ替わり、若林忠志三振で二死一塁、トップに返り岡田が左中間を破るタイムリー二塁打を放って富松を迎え入れて3-1、ここでも打線入れ替えが効を奏す。


　若林忠志は8安打を許しながら1四球1三振の巧投を見せて完投で4勝目をあげる。タイガースは三本柱の完投勝利が続いて三連勝。一番岡田宗芳、六番本堂保次と打線入れ替えが大成功であった。







　　　　　　　　　　＊一番岡田宗芳、六番本堂保次のタイガース新打線。