2011年11月1日火曜日

14年 名古屋vsジャイアンツ 5回戦


6月7日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  1  名古屋          10勝20敗3分 0.333 中村三郎 大沢清
0 6 1 1 0 2 0 4 X 14 ジャイアンツ 23勝10敗        0.697 スタルヒン


勝利投手 スタルヒン 16勝5敗
敗戦投手 中村三郎     2勝2敗


二塁打 (ジ)水原、川上


本塁打 (ジ)リベラ 1号

リベラ、来日初アーチ


 名古屋は根本行都監督が解任されて後任として前・ライオン監督だった小西得郎監督が指揮をとることとなった。6月8日付け読売新聞には「抱負かね?簡単明瞭だ。名古屋軍を強くして優勝することだ。だが現在はなかなか辛いよ、病人ばかり多くて投手団全滅の形だから・・・」」という談話が掲載されている。松尾幸造、西沢道夫、村松幸雄の三本柱が揃って欠場している状況を言っていることはご存じのとおりです。

 名古屋は2回、一死後服部受弘が内野安打で出塁、三浦敏一の遊ゴロで服部は二進、芳賀直一の右前先制タイムリーで小西新監督に先制得点をプレゼントする。しかし名古屋先発の中村三郎の緩球は背後からの強風に乗って打ち頃のボールになってしまった。

 ジャイアンツは2回、先頭の川上哲治が左前打で出塁、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)の二ゴロをセカンド村瀬一三が失して無死一二塁、平山菊二の左前タイムリーで1-1の同点、三塁に向かったリベラが刺される間に平山が二塁に走り一死二塁、ボークで平山は三進、吉原正喜四球、スタルヒンの左前タイムリーで2-1、トップに返り白石敏男が四球を選んで一死満塁、ここで水原茂が左中間に走者一掃の二塁打を放って5-1、千葉茂が三塁に内野安打、中島治康は投ゴロに倒れるが川上のピッチャー強襲ヒットで6-1とする。

 名古屋は3回から現在の二枚看板の一人、大沢清をサードからマウンドに送るが結果は変わらなかった。

 ジャイアンツは3回、先頭のリベラが左前打で出塁、平山死球、吉原の三ゴロを大沢に代わってショートからサードに回った芳賀が二塁に悪送球する間にリベラが還って7-1とする。更に4回、先頭の水原が左前打で出塁、千葉は四球を受けて無死一二塁、中島は三振に倒れて一死一二塁、川上の二ゴロが「4-6-3」と転送されるがショート天野竹一からの一塁送球が悪送球となる間に水原が還って8-1とする。

 ジャイアンツは6回、一死後川上が中前打で出塁、リベラが左翼スタンドに来日初ホームランを叩き込んで10-1とする。

 ジャイアンツは8回、先頭の川上の当りは翌日の読売新聞によると「右翼壁に叩きつける二塁打」、一死後楠安夫が左前にタイムリー、吉原が左前打、二死後井上康弘の中前打で二死満塁、水原が押出し四球、千葉が中前に2点タイムリーを放ってこの回4点をあげ14対1で圧勝する。

 スタルヒンは7安打2四球2三振の完投で16勝目をあげる。

 水原茂が5打数4安打2得点4打点、千葉茂が5打数3安打2打点、川上哲治が5打数4安打3得点1打点、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)が5打数2安打2得点2打点、1本塁打の活躍であった。





     *アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)の来日初ホームラン。




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