１４年 セネタースvs名古屋 ４回戦

5月18日 （木） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 3 4 セネタース １３勝１２敗       0.520 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 名古屋 　　   ９勝１６敗２分 0.360 繁里栄

勝利投手 野口二郎 ８勝５敗
敗戦投手 繁里栄     ２勝５敗


二塁打　（セ）浅岡　（名）石田

野口二郎、二日連続完投


　名古屋は前日完投勝利の野口二郎が連投。一方、金鯱はプロ野球史上唯一のダブルヘッダー連続完投勝利の記録を樹立した繁里栄が先発。

　4回まで3安打無得点のセネタースは5回、一死後森口次郎、苅田久徳が連続四球、二死後尾茂田叶が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

　7回まで4安打無得点の名古屋は8回、一死後鈴木秀雄が四球で出塁、トップに返り石田政良が右越えに二塁打、ライト家村相太郎からの返球が悪送球となる間に鈴木が還って1-1の同点、石田も三塁に進む。記録はワンヒットワンエラーで石田には打点は記録されていない。更に村瀬一三が右前にタイムリーを放って2-1と逆転に成功する。

　セネタースは9回、二死後織辺由三が中前打で出塁、浅岡三郎の左越え二塁打で二死二三塁、しかし苅田の当りはピッチャー頭上への飛球、ところがこれを繁里が落球する間に織辺、浅岡が生還して3-2と逆転、苅田も二塁に進み、横沢七郎の右前タイムリーで4-2とする。

　9回裏の名古屋の攻撃を三者凡退に抑えた野口二郎は6安打3四球4三振の完投で8勝目をあげる。野口は二日連続の完投勝利で5連勝、中等球界の麒麟児が本領を発揮してきた。


　名古屋は二番の村瀬一三が4打数3安打1打点とひとり気を吐いたが大沢清、加藤正二、三浦敏一のクリーンナップトリオがノーヒットに抑えられたことが敗因となった。この辺りが野口二郎のピッチングセンスでしょう。




　　　　　　　＊野口二郎が二日連続完投で五連勝を飾る。