2011年10月23日日曜日

14年 イーグルスvs阪急 4回戦

5月28日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  10 
0 0 0 0 0 0 0 0 0   0    0 イーグルス 13勝18敗1分 0.419 望月潤一
0 0 0 0 0 0 0 0 0  1X  1  阪急          22勝8敗          0.733 高橋敏

勝利投手 高橋敏     8勝1敗
敗戦投手 望月潤一 2勝5敗

高橋敏、投手戦を制す

 高橋敏、望月潤一という力がありながら歴史に埋もれている両投手による歴史に残る隠れた名勝負が繰り広げられた試合であった。

 イーグルスは1回~3回は三者凡退。一方、阪急は初回、二死後黒田健吾が四球で出塁、山下好一の右前打で一三塁、山下が二盗を決めて二死二三塁と先制のチャンスを迎えるが上田藤夫は投ゴロに倒れる。2回は一死後田中幸男が中前打を放つが日比野武の投ゴロは「1-6-3」と渡ってゲッツー。3回は先頭の高橋敏が四球で出塁、トップに返り西村正夫が送りバント、フランク山田伝は三ゴロに倒れるが黒田の遊ゴロをショート辻信夫がエラーして二死一三塁、しかし山下好一は二ゴロに倒れる。序盤戦は阪急が押し気味に試合を進める。

 イーグルスは4回、先頭の寺内一隆が右前打で出塁、一死後高須清の遊ゴロで二塁に進んだ寺内は送球の隙をついて三塁を狙うがファースト森弘太郎からサード黒田に転送されてタッチアウト。ここはエンドランが掛かっていたのかもしれない。5回は三者凡退、6回は一死後辻が左前打を放つが後続なし。

 阪急は4回、一死後森が四球に歩き田中が右前打で続くが後続なし。5回は先頭の高橋が右前打を放ち西村が二打席連続で送りバントを決めるが山田、黒田は連続三ゴロに倒れる。6回も先頭の山下好一が四球で出塁、上田の右翼線ヒットで無死一三塁、森は遊飛、上田が二盗を決めて一死二三塁、田中の遊ゴロで三走山下好一がホームを突くがショート辻からのバックホームにタッチアウト、田中が二盗を決めて二死二三塁、しかし日比野は遊ゴロに倒れてこの回も無得点。中盤も阪急の流れが続くが0対0のまま試合は終盤戦に進む。

 イーグルスは7回、先頭の太田健一が中前打で出塁するが高須は左飛、中河美芳の二ゴロでランナーが入れ替わり、杉田屋守は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。8回は一死後望月が右前打で出塁、二死後漆原進の中前打で一二塁とするが寺内は右飛に終わる。9回は二死後中河が左翼線にヒットを放つが杉田屋の遊ゴロで中河が二封される。イーグルス打線は終盤に来て高橋の投球にバットが合ってきたようだ。

 阪急は7回、一死後西村が三前にセーフティバントを決めて二盗に成功、しかし山田は三ゴロ、黒田は遊ゴロに倒れる。8回は山好一、上田が連続右飛、森は二飛に倒れて三者凡退。9回は田中が右飛、日比野が二ゴロ、高橋は三ゴロに倒れて三者凡退。試合の流れはイーグルスに傾きかけて0対0のまま延長戦に突入する。

 イーグルスは10回表、伏見五郎は投ゴロ、望月は二ゴロ、辻は遊飛に倒れて三者凡退。

 阪急は10回裏、先頭の西村が四球を選んで出塁、山田も四球を選んで無死一二塁、黒田が三前に送りバントを決めて一死二三塁、ここで山下好一が中前にサヨナラヒットを放ち阪急が1対0で勝利を収める。

 高橋敏は10回を6安打無四球1三振に抑えて今季五度目の完封で8勝目をあげる。

 望月潤一は9回3分の1を投げて7安打6四球無三振。結局のところ、四球の差が明暗を分けることとなった。望月は前回登板の南海戦でも8回まで無安打無得点ながら9回に四球を連発して2点を失っている。本日も10回に連続四球からサヨナラ負け。力はあるだけに惜しいところである。  




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