2011年10月1日土曜日

ロンゴリア、大バンザイ


 そもそも「ラスト・スパート」シリーズを書き始めたのは第1回に書いたとおり「今年の各地区の順位争いは早くから大差がついてしまい、ワイルドカードもボストンとアトランタでほぼ決まりと言うことで全く盛り上がりません。」が理由だった訳ですが、何とボストン・レッド・ソックスもアトランタ・ブレーブスもタンパベイ・レイズとセントルイス・カージナルスにあっさり抜かれてワンデイプレーオフにもならずに消え去りました。

 アメリカン・リーグ最終戦はボストンとタンパベイが同率で迎えましたがレッドソックスはオリオールズに敗れ、レイズはヤンキースに一時0対7とリードされてワンデイプレーオフかと思われたところ、レイズが延長12回、8対7でサヨナラ勝ちしてディビジョン・シリーズに進出しました。8回に左中間最深部にスリーランホームランを放ったエバン・ロンゴリアが延長12回、レフトにライナーを放ちました。ロンゴリアは最初全力疾走しましたが、これがポール際に最短距離のサヨナラホームラン(向こうではウォーク・オフ・ホームラン)となり、一塁ベース手前で大バンザイ。


 本日のタイトルを見て江夏豊を思い浮かべた方は相当な江夏通です。1973年8月30日、延長11回までノーヒット・ノーランを続けていた江夏は11回裏の打席でライトにサヨナラホームランを放って、この時の実況中継が「バンザ~イ、江夏大バンザイ」でした。


 エバン・ロンゴリア(1985生)はライアン・ブローン(1983生)、マット・ケンプ(1984生)、トロイ・トゥロウツキー(1984生)、マイク・スタントン(1989生)らと共にアルバート・プホルスの次を狙うスーパースター候補の一人。恐らく2010年代の「プレイヤー・オブ・ザ・ディケード」はこの中から選出されるでしょう。ケンプは9月生まれ、ロンゴリアとトゥロウツキーは10月生まれ、スタントンとブローンは11月生まれ。秋に生まれないと野球は巧くなれないようです。因みに私は11月生まれですが野球は下手でした。





*エバン・ロンゴリアは今年は精彩を欠いていましたが、最後にやってくれました。

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