シティ・フィールドの観客は第一打席のホセ・レイエスをスタンディング・オベーションで迎えました。その第一打席で三塁前にセーフティ・バントを決めて打率を3割3分7厘0毛6糸に上げると代走が起用されてベンチに引っ込みました。このあからさまな逃げ切り行為に対して今度はブーイングです。まぁレッズのサード・フランシスコも前には出てきませんでしたが。日本ではこういうケースではかつては敬遠合戦が見られましたが、海の向こうでもいろいろあります。
ライアン・ブローンは結局4打数0安打で最終戦を終え、3割3分2厘1毛5糸で二着に終わりました。
マット・ケンプは第39号をレフトスタンドに叩き込みましたが4打数1安打1打点1本塁打。39本塁打、126打点で二冠に輝きましたが打率は3割2分3厘9毛2糸で少し離されての三着に終わりました。但し、二冠で首位打者との差が1分3厘ということがいかに凄いことであるのかは、歴史を勉強している方はご存じでしょう。この点については近く特集を組む予定です。ドジャースとナショナルズは161試合しか消化していないはずなので順延された試合がもう一試合あるとばかり思っていたのですが、これで終了のようです。したがって、39本塁打、40盗塁で「40-40」は来期以降のお楽しみとなりました。
アルバート・プホルスの最終戦は5打数1安打1打点に終わり、2割9分9厘、37本塁打99打点。「チームがプレーオフに出られてうれしい。」と言うコメントを発表したようですが本当かなぁ。私なら「チームが負けてでももう1本ホームランを打ちたかった。」とコメントしますが。いずれにしろ、オフには10年3億ドルの交渉が待っています。アメリカン・リーグに移って3冠王を狙った方がいいのではないでしょうか。どうせ払えるのはヤンキースかレッドソックスしかないのですから。マーリンズ時代は子供扱いにしていたミゲール・カブレラがアメリカン・リーグに移った途端タイトルを獲りまくっているような低レベルのアメリカン・リーグに行けば、三冠でも四冠でも毎年のように獲れることでしょう。さらばプホルス!
そのミゲール・カブレラは最終戦も4打数2安打。ナショナル・リーグ時代はプホルスやライアン・ハワードに歯が立たずタイトルに無縁だったのがアメリカン・リーグに移った途端、2008年に本塁打王、昨年は打点王、今年は首位打者です。アメリカン・リーグMVPは、私に投票権があればジャスティン・バーランダーに投票します。但し、打者でなければダメということであれば、玉砕覚悟で二年連続ミゲール・カブレラを本命とする予定です。数字よりもバッティングの内容を評価したいと考えるからです。
ナショナル・リーグMVPは数字的にはマット・ケンプ有利は否めませんが、29年ぶり地区優勝のブルワーズを引っ張ったライアン・ブローンと五分五分と考えています。ブローンはプリンス・フィルダーと票が割れる可能性があり不利は否めないのですが。今やライアン・ブローンが打席に立つ時の球場の雰囲気はかつてのカービー・パケットを見ているようです。プリンス・フィルダーはFAで出ていくようですがブローンは生涯ミルウォーキーでしょう。第二のロビン・ヨーントとなる逸材を、何より地元ファンが理解しています。
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