2011年10月2日日曜日

14年 イーグルスvsライオン 3回戦


5月19日 (金) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8  9   計
2 0 0 0 0 0 0 0  0   2 イーグルス 11勝16敗1分 0.407 中河美芳
1 0 0 0 1 0 0 0 1X  3 ライオン     12勝10敗3分 0.545 菊矢吉男


勝利投手 菊矢吉男 9勝5敗
敗戦投手 中河美芳 4勝4敗


二塁打 (イ)寺内

菊矢吉男、サヨナラポテンヒット


 イーグルスは初回、先頭の寺内一隆が四球で出塁、山田潔が右前打で続き、太田健一の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、中河美芳が三遊間を破り寺内、山田が還って2点を先制する。翌日の読売新聞によると太田の投ゴロは強い当りであったがピッチャー菊矢吉男がファンブルして二者の進塁を許したものであった。

 ライオンは1回裏、先頭の坪内道則が三前にセーフティーバントを決めて出塁、すかさず盗塁するとキャッチャー伏見五郎からの送球が高く逸れて坪内は三塁に向かい、更にセンター寺内がこれを後逸する間にホームに還り、坪内の脚で1点を返して1-2とする。

 ライオンは5回、先頭の室井豊が右前打で出塁、西端利郎の三前送りバントは強すぎて二封できるタイミングであったがサード漆原進が封殺を焦ってエラー、菊矢のバントはピッチャー正面となり中河美芳からサード漆原に送られて室井が三封されて一死一二塁、柳澤騰市に代わる代打福士勇の右飛で二走西端が三進、更に菊矢が二盗を決めて二死二三塁、ここで九番山本尚敏が左前にタイムリーを放って2-2の同点に追い付く。更に山本が二盗を決めて再度二三塁とするが坪内は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 イーグルスはライオン先発の菊矢吉男を攻めて2回は一死満塁とするが山田は一邪飛、太田は三振。4回は二死一三塁から重盗を試みるが三走伏見が「2-6-2」で刺されて失敗。7回は寺内の二塁打等で二死二三塁とするが期待の中河が投ゴロに倒れる。9回は先頭の漆原が左前打で出塁、寺内が送って山田は四球、太田に代わる代打亀田忠も連続四球を選んで一死満塁、しかし中河の一ゴロはファースト玉腰年男からのバックホームで三走漆原が本封されて二死満塁、五番菅利雄が三振に倒れて同点のまま9回裏を迎える。

 ライオンは9回裏、先頭の鬼頭数雄が右前打で出塁、室井が左前打、西端四球で無死満塁、菊矢のサヨナラヒットでライオンが接戦を制する。翌日の読売新聞によると「菊矢の飛球を一塁手菅が走者西端と縺れ合って一塁線上の安打とした」とのこと。すなわち「サヨナラポテンヒット」であった。私事で恐縮ですが、高校時代(神奈川軟式です、念のため)法政二高との練習試合でサヨナラヒットを打ったことがありますが、セカンドとライトの間に落ちるサヨナラポテンヒットでした。

 菊矢吉男は8安打7四球6三振の完投で9勝目をあげる。イーグルスの12残塁に助けられた勝利であった。










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