2011年10月6日木曜日

14年 イーグルスvs南海 4回戦


5月20日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 5 1 1 0 0 0 4 0 11 イーグルス 12勝16敗1分 0.429 望月潤一
0 0 0 0 0 0 0 0 2  2  南海          10勝17敗1分 0.370 劉瀬章 天川清三郎 宮口美吉


勝利投手 望月潤一 2勝4敗
敗戦投手 劉瀬章    2勝3敗


二塁打 (イ)望月、中河
三塁打 (イ)寺内

望月潤一、無安打無得点を逃す


 イーグルスは2回、一死後杉田屋守が四球で出塁、伏見五郎の中前打で一死一二塁、望月潤一が左中間に二塁打を放って1点を先制する。辻信夫四球で一死満塁、漆原進の左犠飛で2-0、トップに返り寺内一隆の三ゴロをサード鶴岡一人がエラーして二死満塁、山田潔が押出し四球を選んで3-0、太田健一が左前に2点タイムリーを放って5-0とする。

 イーグルスは3回、先頭の中河美芳が四球で出塁すると南海ベンチは先発の劉瀬章を下げて二番手に天川清三郎をリリーフに送る。杉田屋は左前打、伏見の遊ゴロで杉田屋が二封されて一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて6-0とする。

 南海は4回から宮口美吉がマウンドに上る。イーグルスは4回、先頭の寺内の遊ゴロをショート小林悟楼がエラー、山田四球、太田の一ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、中河の遊ゴロの間に寺内が還ってこの回ノーヒットで1点を追加して7-0とする。

 イーグルスは8回、一死後寺内が左中間に三塁打、山田の右前タイムリーで8-0、ワイルドピッチで山田は二進し、太田の左前タイムリーで9-0、中河 のタイムリー右翼線二塁打で10-0、伏見の遊ゴロをショート小林が失して11-0とする。

 珍しく大量得点を貰った望月潤一は抜群のピッチングを見せた。2回は二死後伊藤経盛に四球を与えたが伊藤の二盗をキャッチャー伏見が刺す。4回一死後、国久松一に四球を与えたが鶴岡は左飛、中村金次は投ゴロ抑える。5回と8回にバックのエラーで一走者ずつ出したが無失点。8回まで無安打無得点を続けて9回のマウンドに上る。

 南海は9回、山尾年加寿に代わる栗生信夫が遂に初ヒットを右前に放って無死一塁、小林悟楼も左翼線にヒットを放ち無死一二塁、国久は一邪飛に倒れて一死一二塁、鶴岡四球で一死満塁、中村金次が押出し四球を選んで1-11、岡村俊昭も押出し四球を選んで2-11、しかしここで望月が気合を入れ直して伊藤は三振、吉川義次が二ゴロに倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 望月潤一は2安打5四球6三振の完投で2勝目をあげる。大量得点をバックに8回まで2四球2失策の無安打無得点であったが最終回に四球を連発して2失点を喫したのが惜しまれる。翌日の読売新聞は「イ軍投手望月の左腕から繰出す切れのよいカーブは物凄い威力をもって南海打者に手も足も出さしめず9回栗生、小林の連安打と四球連投に崩れて無安打無得点の快記録は惜しくも逸したが・・・」と伝えている。






          *望月潤一は惜しくも無安打無得点を逃す。








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