先日のシンボリルドルフ号に続き、サッカーボーイ号の訃報が報じられています。26歳ですので、ルドルフの時と同じ換算式を使えば人間の82歳となりますので大往生と言って良いでしょう。同期のオグリキャップより1年永生きしました。
表題の「弾丸シュートだ。」はJRAのサッカーボーイのポスターのタイトルです。トウショウボーイの「天馬、空をゆく」、タマモクロスの「風か光か」と並んで私が好きなタイトルです。船橋法典駅から中山競馬場に向かう地下道の壁に掛かっています(最近ご無沙汰なので今は無いかもしれませんが。)。
もみじ賞、阪神三歳ステークス(当時の馬齢、現二歳、後に阪神三歳牝馬ステークスに変更されたことから実質的に朝日杯三歳ステークスと統合された後、2001年から朝日フューチュリティステークス)を圧勝とテンポイントと同じ道を辿ったことから「テンポイントの再来」として期待されました。
クラシックは裂蹄のため不本意な成績に終わりましたが、直線平坦の中京、函館、京都で見せたパフォーマンスは圧巻でした。直線の伸びは引き絞った弓から放たれた矢のようでした。多くの人が函館記念が最高のレースだったと語っています。
一口馬主でサッカーボーイの弟を持っていました。「パーフェクトゲーム」と名付けられ、新馬戦を勝って函館三歳ステークスにも出走しました。賢兄と違ってダートの中距離と芝の2500メートル戦を得意とする個性派の愚弟でしたが、4勝して準オープンまで行ったのですから大したものです。布引特別では後に鳴尾記念で二着するヤマニンバイタルを破っています。
シンボリルドルフとサッカーボーイの共通点はオリンピックイヤーがクラシックイヤーである点です。すなわち1984年と1988年です。古来より、オリンピックの年の四歳馬(旧表記、現・三歳馬)に強い馬が現れると言われています。昭和35年がコダマ、東京オリンピックの39年がシンザン、43年が当時史上最強世代と言われたアサカオー、マーチス、タケシバオーの世代、七夕ダービーの47年はランドプリンス、ロングエース、イシノヒカル、タイテエム、タニノチカラの世代で史上最強世代と言われています。51年は47年を凌ぐとも言われておりトウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスです。私が競馬を始めた記念すべき年でもあります。55年のモスクワオリンピックは日本が不参加だったからかモンテプリンス、アンバーシャダイとやや地味ですが、通のあいだでは最強世代の声もあります。59年(1984年)がシンボリルドルフ、昭和最後の63年(1988年)がオグリキャップ、スーパークリーク、サッカーボーイです。
北海道の草は四年に一度質が良くなることから幼少期に質の良い草を食べて育った世代のクラシックイヤーが偶然オリンピックイヤーと重なっているためとも言われています。平成になってからこのサイクルが狂ってきました。地球温暖化の影響でしょうか。
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