2011年8月31日水曜日

三塁打症候群



 4月8日~19日の甲子園シリーズ33試合で三塁打が31本記録されました。3月18日~4月4日までの後楽園シリーズ42試合では三塁打は11本でした。因みに後楽園ではホームランが26本出ましたが甲子園ではゼロ本でした。

 4月8日のジャイアンツvsライオン2回戦で、「ボールが劣化して飛ばなくなり、各チームの打者は対応策としてコースに逆らわないバッティングを取り入れている。強打を誇る阪急打線でさえセンター返しに徹している。甲子園ではホームランは出そうにない。」と書かせていただきましたが予言は的中しました。

 各チームの外野陣は単打主義に徹する各打者に備えて前進守備をとっているのでしょう。頭上を抜かれると、両翼110メートル、右中間と左中間は130メートルを超えると言われており、昭和9年に来日して13本のホームランを放って帰ったベーブ・ルースでさえ甲子園では1本もホームランを打てず「甲子園は広すぎてホームランは出ない。」と降参した甲子園球場の外野芝生を白球(使用制限がありますので薄黒くなっていた可能性がありますが)が転がり続けて三塁打になってしまう訳です。

 後楽園球場は両翼78メートルで左中間と右中間には膨らみがありませんので、戦前のホームランの記録を調べる場合はどこで打ったのかに注意する必要があります。

 因みに、甲子園シリーズでの三塁打王はイーグルス・寺内一隆の4本でした。

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