4月19日 (水) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 1 4 0 0 8 阪急 11勝5敗 0.688 荒木政公 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 5勝12敗1分 0.294 中河美芳 古川正男
勝利投手 荒木政公 2勝0敗
敗戦投手 中河美芳 1勝3敗
三塁打 (イ)寺内
阪急、三試合連続完封勝利
阪急は初回、西村正夫の二ゴロをセカンド辻信夫が一塁に悪送球、フランク山田伝が右前打、黒田健吾が三塁への内野安打で無死満塁、山下好一の三ゴロの間に三走西村が還って1点を先制してなお一死二三塁、上田藤夫が中前に2点タイムリーを放って3-0とする。
阪急は6回、先頭の上田が右翼線に二塁打、岸本正治の左前タイムリーで4-0とする。更に7回、先頭の荒木政公が右前打で出塁、西村の捕前送りバントをキャッチャー伏見五郎が失して犠打エラー、山田伝の右前打で無死満塁とする。黒田が押出し四球を選んで5-0、山下好一の右前タイムリーで6-0、上田が中前に2点タイムリーを放って8-0として試合を決める。
荒木政公は6安打無四球1三振、今季二度目の完封で2勝目、すなわち全勝星が完封勝利である。阪急投手陣は16日セネタース戦の高橋敏、17日南海戦の石田光彦に続いて三試合連続完封勝利となった。
二番フランク山田伝が5打数4安打2得点、五番上田藤夫が4打数3安打1得点4打点、アメリカコンビの活躍で圧勝した。但し本土出身の山田にはハワイ訛りの上田の英語は通じなかったとの説もあるが真相は不明。
翌日の読売新聞によると「この日阪急軍村上監督は悠々とネット裏に観戦していたがこの試合の勝敗を全く度外視して今春の覇権を如何にして握るかという大綱を次の如く述べた。」ということなので、矢張りこの時点で村上実が監督の地位にいることが明らかになったが、未だ敏腕マネージャーの癖が抜けきれず、采配は山下実と黒田健吾に任せて自らは大局的見地から試合を眺めていたようである。
*荒木政公は今季二度目の完封勝利
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