2011年8月27日土曜日

イーグルスvsライオン 2回戦

4月17日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 1 0 0 0 0 2 イーグルス 5勝10敗1分 0.333 古川正男 亀田忠
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 ライオン     6勝6敗3分    0.500 福士勇 近藤久

勝利投手 古川正男 1勝2敗
敗戦投手 福士勇     2勝3敗
セーブ   亀田忠   1


二塁打 (イ)辻 (ラ)鬼頭
三塁打 (イ)山田

辻信夫と山田潔の長打で快勝

 今季期待の大きかった大型左腕・望月潤一を病気で欠くイーグルスは下手投げの古川正男が先発、古川の軟投も覚えられてきているので通用するかどうか。一方、ライオン先発の福士勇も春先ほどは通用しなくなってきているのでどうか。この試合でイーグルスのスタメンは七番(四)漆原進、八番(五)木下政文と発表されたが1回表の守備からセカンドに辻信夫が入って漆原進はサードの回っている。木下は記録上は出場したことになっているようであるが、メンバー表交換後に何かアクシデントでもあったのか。辻よりは木下の方がバッティングは良いので木下から辻に代えてもアテ馬効果は無い。

 イーグルスは2回、先頭の杉田屋守が死球を受け、続く伏見五郎が四球を選んで無死一二塁、一死後辻信夫が左中間に先制二塁打を放って1点を先制する。辻に代えて大成功でした。

 イーグルスは5回、一死後古川が中前打で出塁、二死後山田潔が右中間に三塁打を放って2-0と貴重な追加点を加える。

 ライオンは初回、一死後西端利郎が右前打、水谷則一の左翼線ヒットで一死一二塁、鬼頭数雄が左前にヒットを放ち二走西端は三塁ベースを蹴ってホームを狙うがレフト杉田屋からのバックホームにタッチアウト。2回は先頭の岡本利之が内野安打で出塁するが後続無し。3回も先頭の坪内道則が左前打で出塁するが西端の遊ゴロで「6-4-3」のダブルプレー。4回は二死後連続四球で一二塁とするが福士は遊飛に倒れる。5回は三者凡退。6回、先頭の鬼頭が一塁線を破る二塁打、二死後岡本の一塁への小フライをファースト中河美芳が好捕して二走鬼頭も刺してダブルプレー。7回もエラーとヒットで二走者を出すが得点無し。

 ライオンは8回、先頭の水谷が四球で出塁、ここでイーグルスベンチは古川から亀田忠にスイッチする。鬼頭四球、玉腰年男の送りバントが内野安打となって無死満塁、岡本に代わる代打室井豊が押出し四球を選んで1-2、しかし中野隆雄の三ゴロで三走鬼頭は本封、松岡甲二に代わる代打菊矢吉男は三振、近藤久は一ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 ライオンは9回、先頭の坪内が四球で出塁、西端が三前に送りバントを決めるが坪内がオーバーラン、「3-6-5」と送られて坪内はタッチアウト、犠打と併殺が記録される。最後は鬼頭が三振に倒れてイーグルスが接戦を制す。


 イーグルスは4安打で2点、ライオンは10安打を放ったが古川正男を捕まえることができず貯金を使い果たして勝率5割。イーグルスは打力に乏しい辻信夫と山田潔の長打で2点をあげた訳であるが、ここまでお伝えしてきているとおり今季の使用球は劣化が激しく、打者は単打主義に徹していることから当然外野は浅い守備位置を取っているでしょう。高校野球では無いので芯に当たれば前進守備の外野の頭を越すことになります。特に甲子園球場は右中間と左中間の膨らみが深く、三塁打が多くなります。





*1回の守備から木下政文に代わり辻信夫が入ってセカンド、漆原進がサードに回っている。「備考欄」に「a1回より」とあり、漆原の「5」と辻の「4」の横に「a」と記入されていますので1回の守備から交代したことを表します。

 昭和13年6月18日にライオンの日野弘美が「アテ馬」に使われたことは以前お伝えした通りですが、あの時は相手セネタースの先発が左の金子裕か右の浅岡三郎かが読みにくい状況で、ライオンも左の水谷則一か右の煤孫伝を使いたい状況だったのでアテ馬の効果があった訳ですが木下と辻では木下の方がバッティングが良いので本日はアテ馬ではありません。



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