1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 4勝9敗1分 0.308 亀田忠
0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 セネタース 8勝5敗 0.615 野口二郎
勝利投手 野口二郎 3勝2敗
敗戦投手 亀田忠 3勝4敗
二塁打 (セ)苅田
三塁打 (セ)横沢
野口二郎、1安打無四球完封
いよいよ野口二郎が大投手としての道を歩み始めた試合として記憶されるべきゲームであった。
セネタースは3回、二死後横沢七郎が右中間に三塁打、センター寺内一隆からの返球を中継に入ったショート山田潔が逸らす間に横沢は三塁ベースを蹴って一気にホームイン、1-0とする。
本日の野口二郎にはこの1点で十分であった。野口は1安打無四球7三振の完封で3勝目をあげる。野口の許した1安打は7回、現在川上哲治に次いで打率二位の中河美芳が放った左前打であった。
亀田忠も6安打2四球2三振のピッチングを見せたが相手が悪かった。
野口二郎は自伝でこの試合には触れておらず、約半年後の10月21日にやった金鯱11回戦での1安打ピッチングについては書いている。
翌日の読売新聞には「絶好のコントロールをもって抉り込むインシュートと一転して外角を衝く快速球の使い分けにイーグルスの打者を毎回3者ずつきれいに退けて7回二死に及んだが・・・」と書かれている。4回一死後太田健一の二ゴロを名手苅田久徳監督がエラーしたが中河を6-4-3の併殺に打ち取り、7回二死後中河に唯一の左前打を許した訳である。
私事で恐縮ではありますが、大学時代(東京六大学準硬式野球リーグ戦です、念のため)、法政戦で1安打ピッチングをやられた時、唯一のヒットを打ったことがあります。殊勲打の記憶はあまりありませんが、通算37安打の中で最大の殊勲打だったかもしれません。
*野口二郎に1安打に抑え込まれたイーグルス打線。
*野口二郎は1安打無四球完封
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