１４年 イーグルスvs南海 ２回戦

4月11日 （火） 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計

0 0 0 0 0 0 3 0 0  3  イーグルス  ３勝８敗１分 0.273 亀田忠

0 0 3 0 3 0 3 3 X 12 南海            ４勝８敗１分 0.333 政野岩夫

勝利投手 政野岩夫 ２勝３敗

敗戦投手 亀田忠     ３勝３敗

二塁打　（イ）伏見　（南）平井、中村、政野、岡村、吉川

三塁打　（イ）寺内　（南）鶴岡、国久

3点ずくし

　現在最下位・南海と八位・イーグルスとの対戦。

南海は3回、一死後小林悟楼の遊ゴロをショート山田潔がエラー、平井猪三郎の右中間二塁打で平井が還って1点を先制、国久松一の右前タイムリーで2-0とする。国久は二塁を狙うが「9-2-6」と渡ってタッチアウト。ところが続く岡村俊昭の一ゴロをファースト中河が珍しくエラー、中河のエラーも当ブログは見逃しません。ここで鶴岡一人が右中間に三塁打を放って南海はがめつく3点を先行する。

　南海は5回、先頭の平井が四球で出塁、国久の中前打で無死一二塁、岡村が右前にタイムリーを放って4-0として国久は三塁に進む。岡村が二盗を決めて無死二三塁、ワイルドピッチで国久が還って5-0、鶴岡四球（敬遠か）で無死一三塁、鶴岡が二盗を決めて無死二三塁、伊藤経盛は三振に倒れるが中村金次が左犠飛を打ち上げて6-0、更に二走鶴岡もがタッチアップから三塁をを狙うが「7-5-4」と渡ってタッチアウト。これはちょっとがめつ過ぎた。

イーグルスは7回、一死後漆原進が四球で出塁、伏見五郎が中前打、山田の一ゴロで伏見が二封されて二死一三塁、トップに返り寺内が右中間に三塁打を放って2-6、太田健一の中前タイムリーで3-6と追いすがる。

　南海は7回裏、先頭の国久が右中間に三塁打、岡村の左翼線二塁打で7-3、鶴岡の左前タイムリーで8-3、鶴岡はバックホームの隙に二塁に進み、伊藤に代わる代打岩出清の左前タイムリーで9-3と突き放す。

　南海は8回、先頭の小林が右前打で出塁、ワイルドピッチで二進、国久の左飛で三進、岡村四球、鶴岡が本日三本目のタイムリーを中前に放って10-3、吉川義次の左翼線二塁打で岡村が還って11-3、中村四球で満塁、中田道信が押出し四球を選んで12-3とする。

　政野岩夫は8安打4四球0三振の完投で2勝目をあげる。南海は最下位を脱出、イーグルスが最下位に転落する。

　この試合の両チームの得点は全て3得点ずつ、これまでの試合を全て調べるつもりはありませんが、史上初の珍記録でしょう。

　敗れたイーグルスでは伏見五郎が4打数4安打の活躍を見せる。伏見五郎は函館オーシャン倶楽部中興の祖・伏見勇造の五男。今季限りでイーグルスを離れ函館オーシャン入りするが戦死することとなる。因みに伏見勇造は東京郁文館中学時代、夏目漱石の「吾輩は猫である」で主人宅にボールを打ち込んで怒られたその人だったとのこと。