１４年 セネタースvs名古屋 １０回戦

9月30日 （土） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 2 0 4 セネタース ４２勝２９敗６分 0.592 野口二郎
1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 名古屋 　   ３０勝４６敗３分 0.395 繁里栄

勝利投手 野口二郎 ２８勝１５敗
敗戦投手 繁里栄    １１勝１５敗


二塁打　（名）村瀬
三塁打　（セ）浅岡

柳鶴震、決勝タイムリー


　名古屋は初回、先頭の桝嘉一が四球を選んで出塁、石田政良がセンター左にヒット、大沢清がセンター右にヒットを放って無死満塁、加藤正二は三振に倒れるが、三浦敏一の一ゴロで大沢が二封される間に桝が還って1点を先制する。三浦が二盗を試みるがキャッチャー佐藤武夫からの送球に刺されてスリーアウトチェンジ。

　セネタースは2回、一死後浅岡三郎が右中間に三塁打、佐藤の左犠飛で1-1の同点に追い付く。

　名古屋は3回、先頭の村瀬一三が右翼線に二塁打、トップに返り桝が左前打で続いて無死一三塁、石田の中犠飛で2-1と勝ち越す。

　セネタース先発の野口二郎は4回以降立ち直り、遊失による走者を一人出しただけで凡打の山を築く。

　野口の力投に応えたいセネタースは7回、先頭の尾茂田叶が三塁に内野安打、野口が左前打で続いて無死一二塁、柳鶴震は右飛に倒れるが浅岡の三塁内野安打で一死満塁、佐藤は三振に倒れて二死満塁、ここで家村相太郎に代わる代打小島二男が右前に同点タイムリーを放って2-2に追い付く。

　セネタースは8回、先頭の織辺由三が四球を選んで出塁、トップに返り苅田久徳も四球で無死一二塁、横沢七郎が送りバントを決めて一死二三塁、尾茂田は三振に倒れ、野口は四球で歩いて二死満塁、ここで柳が殊勲の決勝タイムリーを放って4-2と勝ち越す。

　4回以降を無安打に抑えた野口二郎は6安打1四球3三振の完投で28勝目をあげる。


　決勝タイムリーを放った柳鶴震はシーズン最多失策記録の持ち主として知られていますが、この強打があるからこそ苅田監督がショートで使い続けている訳です。肩の強さでも南海の国久松一と並んで当代随一です。





　　　　　＊野口二郎は4回以降ノーヒットに抑えて6安打完投で２８勝目をあげる。