10月11日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 名古屋 31勝49敗4分 0.388 西沢道夫
0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 セネタース 43勝32敗7分 0.573 浅岡三郎
二塁打 (名)村瀬 (セ)横沢、柳、佐藤
延長11回引き分く
野口二郎が遂に肩を痛めて苦しい台所事情のセネタースは浅岡三郎が頑張った。
名古屋は初回、先頭の桝嘉一が中前打で出塁、石田政良も中前打で続いて無死一二塁、大沢清の投ゴロは「1-4-3」と渡り、更の二走桝が三塁ベースを蹴ってホームを狙うがファースト野口二郎からキャッチャー佐藤武夫に送球されてタッチアウト、「1-4-3-2」のトリプルプレーが完成した。
1回~3回まで三者凡退のセネタースは4回、先頭の苅田久徳が四球を選んで出塁、横沢七郎は前進守備のサード芳賀直一の左を抜いて左翼線に二塁打、野口は遊ゴロに倒れて一死二三塁、尾茂田叶が四球を選んで一死満塁、ここで柳鶴震が右中間に二塁打を放って2点を先制する。
名古屋は6回、村瀬一三三振後、桝が四球で出塁、石田の遊ゴロをショート柳がエラー、大沢が四球を選んで一死満塁、加藤正二は三振に倒れるが中村三郎が左翼線にタイムリーを放って1-2、なお二死満塁が続くが三浦敏一は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。
名古屋は8回、先頭の石田がバントヒット、大沢の右前打で一死一二塁、加藤は三振に倒れて二死一二塁、ここでダブルスチールを敢行するとキャッチャー佐藤からの三塁送球が悪送球となって石田が生還し2-2の同点に追い付く。
名古屋先発の西沢道夫は6回に佐藤に二塁打を許した以降セネタース打線を無安打に抑え込み、結局11回を3安打8四球7三振で完投した。打たれた3安打は何れも二塁打であった。一方、浅岡三郎は11回を10安打4四球8三振で完投した。10安打を喫しながら二度のピンチに加藤正二を三振に打ち取る力投であった。
セネタースが記録した三重殺は4月2日のイーグルス、6月17日のジャイアンツに続いて今季三度目となる。これまでもお伝えしているとおり、当時はランナー一二塁で投ゴロの場合、ピッチャーは三塁に送球することが多い。セネタースの場合はセカンド苅田久徳の技を活かして「1-4-3」を狙うようで、これが効を奏した訳である。
*西沢道夫、浅岡三郎の投げ合いは延長11回引分け。
*セネタース内野陣が記録したトリプルプレー。
0 件のコメント:
コメントを投稿