2012年4月4日水曜日

14年 ジャイアンツvs阪急 11回戦


10月1日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 1 0 0 0 0 0 0 3 ジャイアンツ 56勝20敗2分 0.737 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急       51勝26敗2分 0.662 石田光彦 重松通雄


勝利投手 スタルヒン 35勝12敗
敗戦投手 石田光彦     8勝7敗


二塁打 (ジ)中島

スタルヒン阪急に14連勝


 ジャイアンツは一番に水原茂を起用、二番千葉茂、三番中島治康、四番川上哲治、五番アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)、六番平山菊二で白石敏男を七番に下げた。ジャイアンツの四番は13年春は全試合中島治康、13年秋はシーズン最後の3戦を伊藤健太郎が座った以外は全て中島治康、14年は川上哲治が4試合務めた以外は全て中島治康。川上の四番は7月15日以来となる。

 ジャイアンツは初回、先頭の水原が右翼線にヒット、千葉が中前打を放って無死一二塁、中島の右中間二塁打で1点を先制、川上は遊飛に倒れてリベラが四球を選んで一死満塁、平山の中犠飛で2-0とする。

 ジャイアンツは3回、先頭の千葉が四球を選んで出塁、中島は左飛に倒れるが川上が四球を選んで一死一二塁、リベラがセンター左にタイムリーを放って3-0とする。

 スタルヒンは4安打1四球1死球4三振の完封で35勝目をあげる。フランク山田伝の右翼線ヒットと西村正夫の中前打以外は山田の一塁内野安打と山下好一の三塁内野安打だけであった。


 翌日の読売新聞は「この試合は最初の5分間で決せられた。」と伝えている。水原の一番起用が的中した。白石のここ10試合の第一打席の成績は10打席5打数1安打4四球で打率は2割であるが出塁率は5割で先頭打者としての役割は果たしているが藤本定義監督としては不満だったのであろう。

 スタルヒンは昨秋から阪急戦14連勝となった。翌日の読売新聞・鈴木惣太郎の論評によると「投手によっては特定の相手に対しては断然強いのがある。ヤンキースの主戦投手ラフィングがタイガースに対して昨年から今夏にかけて13連勝を録したなどもこの適例だが8月1日の顔合わせに惜敗して第14勝を逸した。ところで偶然スタルヒンも昨秋から阪急から13連勝を奪い而もラフィングの例を破ってこの日見事第14勝を奪った。」とのことである。








*幼少期に足の指を4本失う事故に遭いながら通算273勝を記録したレッド・ラフィングのサインカード。


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