2012年4月20日金曜日

14年 ライオンvsジャイアンツ 11回戦


10月14日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 2 0 0 0 0 0 0 0  2  ライオン       27勝51敗5分 0.346 近藤久 菊矢吉男 福士勇 岡本利之
0 1 0 5 7 3 0 3 X 19 ジャイアンツ 60勝20敗2分 0.750 楠安夫


勝利投手 楠安夫 6勝1敗
敗戦投手 近藤久 2勝11敗


二塁打 (ラ)水谷2 (ジ)平山2、川上


ジャイアンツ3試合連続二けた得点


 勝負になったのは3回までであった。

 ライオンは2回、先頭の室井豊が左翼線にヒット、山本尚敏のバントが内野安打となって無死一二塁、西端利郎が送って、鈴木秀雄の中犠飛で1点を先制、山本が三盗に成功、更にキャッチャー吉原正喜からの送球をサード水原茂が逸らす間に山本が還って2-0とする。

 ジャイアンツは2回裏、一死後川上哲治の三ゴロをサード岡本利之が一塁に悪送球する間に川上は二塁に進み、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)の二ゴロの間に三進、平山菊二の中前タイムリーで1-2とする。

 ジャイアンツは4回、先頭の川上が左翼線にヒット、リベラの三ゴロでランナーが入れ替わり、平山は中前打、吉原は捕飛に倒れるが楠安夫が四球を選んで二死満塁、トップに返り白石敏男が左翼線に2点タイムリーを放って3-2と逆転、水原四球で再度二死満塁、千葉茂が押出し四球を選んで4-2、ライオンベンチはここで先発の近藤久から菊矢吉男にスイッチ、しかし中島治康が右中間に2点タイムリーを放って6-2と突き放す。

 ジャイアンツは5回、先頭の平山が右翼線に二塁打、吉原の投ゴロに平山が飛び出して刺されて一死一塁、楠は四球、白石の右前打で一死満塁、水原が押出し四球を選んで7-2、千葉も2打席連続押出し四球で8-2、ライオンは菊矢をあきらめて三番手に福士勇を投入する。5回から中島に代わってライトに入っている三田政夫が三者連続押出し四球を選んで9-2、川上が左中間に二塁打を放って二者還り11-2、リベラは遊ゴロに倒れるが平山が右中間にこの回2本目の二塁打を放ち二者を迎え入れて13-2とする。

 ライオンは6回から岡本利之が四番手投手としてサードからマウンドに上る。

 ジャイアンツは6回、先頭の白石が二塁に内野安打、水原四球、千葉の一塁内野安打で無死満塁、三田が右前に2点タイムリーを放って15-2としてなお無死一三塁、川上の一ゴロの間に千葉が還って16-2とする。

 ジャイアンツは8回、二死後三田がセンター右にヒット、川上が中前打、7回からショートに入っている井上康弘が中前にタイムリーを放って17-2、平山の中前タイムリーで18-2、最後は7回から吉原に代わってマスクを被っている永澤富士雄が中前にタイムリーで締めて19-2で圧勝する。

 楠安夫は8安打3四球2死球1三振の完投で6勝目をあげる。

 平山菊二が6打数5安打1得点4打点、1イニング2本の二塁打も記録した。白石と川上も猛打賞。

 更に控えの三田政夫が2打数2安打2得点3打点、井上康弘が1打数1安打1得点1打点と少ない出場チャンスを生かした。7回から吉原正喜に代わってマスクを被った永澤富士雄が2打数2安打1打点の活躍を見せた。永澤がキャッチャーに入ったのは吉原が突き指で休んだ8月7日のライオン戦、12、13日のセネタース戦以来のこととなります。

 ジャイアンツはこれで3試合連続の二けた得点を記録した。この間、平山菊二が16打数10安打4得点9打点で秋季シリーズ通算3割4分8厘に上げて第4位に浮上、千葉茂が12打数6安打8得点6打点で同3割5分4厘に上げて第3位に浮上、中島治康が12打数7安打4得点7打点で同3割8分6厘に上げて皆川定之を抜いて首位打者となっている。川上哲治も16打数7安打5得点8打点で同3割1分3厘に上げてようやくベストテンの第7位に顔を出してきた。










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