10月14日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 2 0 3 名古屋 31勝50敗4分 0.383 繁里栄
0 0 0 0 2 0 3 1 X 6 タイガース 55勝25敗2分 0.688 西村幸生 木下勇 若林忠志
勝利投手 若林忠志 22勝5敗
敗戦投手 繁里栄 12勝18敗
二塁打 (タ)堀尾、伊賀上
三塁打 (名)桝 (タ)伊賀上、岡田
本塁打 (タ)門前 3号
門前真佐人第3号ツーラン
名古屋は2回、中村三郎、三浦敏一が連続四球、タイガース先発の西村幸生はここで無念の降板、二番手に木下勇がマウンドに上る。芳賀直一が送りバントを決めて一死二三塁、繁里栄の二塁内野安打で1点を先制する。
タイガースは5回、先頭の富松信彦が四球で出塁、岡田宗芳の送りバントが野選を誘い無死一二塁、木下は三振、本堂保次は一飛に倒れるがジミー堀尾文人が右翼線に二塁打を放ち二者を迎え入れて2-1と逆転に成功する。
タイガースは7回、先頭の木下が右前打を放って出塁、トップに返り本堂の中前打で無死一二塁、堀尾の遊ゴロで木下が三封されて一死一二塁、景浦将はショートへの小フライに倒れるがショート村瀬一三からの二塁送球が悪送球となる間に二走本堂は一気にホームに還って3-1、門前真佐人が左翼スタンドに第3号ツーランホームランを放って5-1とリードを広げる。
名古屋は8回、先頭の村瀬が二遊間に内野安打、トップに返り桝嘉一が中越えに三塁打を放って2-5、石田政良が四球を選んで無死一三塁、タイガースベンチはここで木下を降ろして三番手に若林忠志を投入する。大沢清は右前にタイムリーを放って3-5、ここで当りが止まっている加藤が送りバントを試みるが捕邪飛となって失敗、中村は三振、三浦は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
タイガースは8回裏、一死後岡田が右中間に三塁打、若林のスクイズが内野安打になって6-3と突き放す。
若林が9回を三者凡退に抑えてタイガースが逃げ切る。現行ルールでは木下勇に勝利投手が記録されて若林にはセーブが記録されるが公式記録では若林に22勝目が記録されている。若林は8回の一塁ランナーに出た場面でワイルドピッチで一気に三塁に走り「2-6-5」で刺されているが、走者になっても決して手を抜かない様子がうかがえる。
翌日の読売新聞の鈴木惣太郎のコメントによると5回の堀尾の右翼線二塁打はライト加藤正二が目測を誤ったものとのこと。名古屋の敗因の一つに8回の加藤の送りバント失敗があり、そもそもあの場面で加藤に送りバントのサインが出る程調子を落としている。加藤正二は9月は猛打を爆発させて月間MVPに輝いているがこのところスランプに陥っている。
*一走若林忠志がワイルドピッチで一気に三塁まで走って刺されたシーン。
0 件のコメント:
コメントを投稿