2012年4月1日日曜日

14年 金鯱vsタイガース 10回戦


9月30日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  1 金鯱          29勝46敗3分 0.387 中山正嘉
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 タイガース 50勝24敗2分 0.676 若林忠志


勝利投手 中山正嘉 19勝16敗
敗戦投手 若林忠志 19勝5敗


二塁打 (金)濃人
三塁打 (金)小林茂

中山正嘉、気魄の完封


 金鯱は現在18勝の中山正嘉、タイガースは現在19勝の若林忠志が先発。

 タイガースは初回、先頭の松木謙治郎が内野安打で出塁、本堂保次の三ゴロは「5-4-3」と転送されるがセカンド五味の一塁送球が悪送球となって本堂は二塁に進む。門前真佐人の一ゴロで本堂は三進、景浦将は敬遠で二死一三塁、ジミー堀尾文人の三ゴロで景浦が二封されてスリーアウトチェンジ。3回は一死後本堂が右前打を放つが門前の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 タイガースは4回、先頭の景浦が四球で出塁するが堀尾、伊賀上良平、皆川定之が三者連続三振。

 気魄のピッチングを続ける中山に応えたい金鯱は6回、二死後濃人渉が左翼線に二塁打、続く五味芳夫が中前に決勝タイムリーを放ってタイガースを打ち破った。

 タイガースは6回、先頭の門前が四球を選んで出塁、続く景浦の記録は珍しく「投邪飛」、景浦に送りバントは考えられないので一塁線か三塁線への飛球を中山正嘉が追いかけて捕球したのであろう。続く堀尾の右前打で門前が三塁に達し一死一三塁、堀尾が二盗を決めて伊賀上が四球で一死満塁、ここで皆川のスクイズは外されて門前が三本間に挟まれる。二走堀尾は三塁に進み門前が三塁ベースに追い詰められて三塁塁上に二人が鉢合わせ、堀尾がタッチされてアウト、皆川は三振に倒れてこの回も無得点。

 タイガースは9回、先頭の伊賀上が右前打で出塁、皆川が送って一死二塁、若林は投ゴロに倒れて二死二塁、富松信彦に代わる代打岡田宗芳が四球を選んで二死一二塁、しかし最後は松木が三振に倒れてゲームセットとなった。

 中山正嘉は7安打5四球5三振、今季六度目の完封で19勝目をあげてハーラー3位の若林忠志に並んだ。

 若林忠志も6安打2四球2三振1失点の投球であったが中山の気魄に呑まれたようだ。




*気魄のピッチングを見せた中山正嘉は7安打5四球5三振、今季6度目の完封で19勝目をあげて若林忠志に投げ勝った。





*金鯱が濃人、五味の連打で唯一の得点をあげた場面。






*「雑記」欄に6回スクイズを外されて門前が三塁に追い返され堀尾と鉢合わせして堀尾がタッチアウトになったことが記されている。



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