2011年2月23日水曜日

13年春 金鯱vsイーグルス 5回戦

7月16日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 6 0 7 金鯱           13勝21敗    0.382 鈴木鶴雄 中山正嘉
0 1 0 1 0 2 0 0 0 4 イーグルス 18勝15敗1分 0.545 古川正男 亀田忠 望月潤一


勝利投手 鈴木鶴雄  1勝6敗
敗戦投手 亀田忠   12勝9敗
セーブ   中山正嘉  3

三塁打 (金)小林茂

本塁打 (イ)ハリス 3号、4号


バッキー・ハリス、二打席連続本塁打


 イーグルスは2回、先頭のバッキー・ハリスの三ゴロをサード五味芳夫がエラー、ハリスが二盗を決めて無死二塁、中河美芳が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 金鯱4回、この回先頭の小林茂太が右中間に三塁打、古谷倉之助の左犠飛で1-1の同点とする。

 イーグルスは4回裏、一死後ハリスが左翼スタンドにホームラン、2-1とリードする。更に6回、一死後野村実がピッチャー強襲ヒットで出塁、二死後ハリスが二打席連続ホームランをレフトスタンドに叩き込んで4-1する。ハリスのバックツーバックは昭和12年以降では初めて、恐らくプロ野球史上初の快挙ではないか。

 金鯱は6回、この回先頭の江口行男中前打、瀬井清左前打で無死一三塁、ここでイーグルスベンチは先発の古川正男から亀田忠にスイッチ、小林茂は三振、瀬井がディレードスチールを試みるが2-6-3-6-3と渡る挟殺プレーでタッチアウト、三走江口は動けず二死三塁、ここで江口がホームスチールを敢行するがタッチアウトとなってチェンジ。亀田は7回も1四球2三振で切り抜けるが8回に乱れた。

 金鯱は8回、この回先頭の佐々木常助からトップに返り五味芳夫、江口、瀬井と四連続四球で2-4、ここで戦前随一のクラッチヒッター小林茂太が右前に2点タイムリーを放って4-4の同点とする。二走瀬井はハリスからの牽制に刺されて一死一塁、しかし古谷倉之助、松元三彦が連続四球を選んで亀田は降板、三番手に望月潤一が登場する。鈴木鶴雄に代わる代打中山正嘉のスクイズが内野安打となって5-4と逆転、武笠茂男の二ゴロ併殺崩れの間に三走古谷に続いて二走松元も好走塁を見せてホームに還り7-4と突き放す。

 セネタースは8回から先発鈴木鶴雄の代打に出てスクイズを決めた中山正嘉がそのままマウンドに上がり2イニングを1安打に抑えて快勝。中山には当ブログルールによりセーブが記録される。イーグルスは望月が1回3分の2を1安打無四球1三振無失点に抑えている。望月は出番は少ないがこのところ好投を続けており、昨年は四球連発から破綻するケースが見られたがコントロールがついてきた。亀田は連戦の疲れから調子を崩しており、もう少し早く望月にスイッチしていれば逃げ切れたのではないか。ハリスの歴史的な二打席連続ホームランが見られただけに残念である。

 翌日の読売新聞はハリスの二連発を「イ軍はハリスが左翼スタンドへ直球で叩きこむ痛烈な本塁打で再びリードし、更に六回またもハリスが左翼へ大本塁打を放り込んで・・・」と伝えている。



*バッキー・ハリスの二打席連続ホームランを伝えるスコアブック

2 件のコメント:

  1. 望月は今期これで最後の登板ですが、短いイニングですが、来期に繋がる好投で終われてよかったです。しかし、ハリスの2打席連続ホーマーが、負け試合になったのは残念です。創生期の投手の使い方は酷ですね。余程肩が強靭じゃないと、2-3年で潰れてしまいますね。特にエースと呼ばれている人は。

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  2. 望月投手は着実に力を付けてきています。エースは酷使されますが、名古屋の西沢道夫もそうですが若手は育成しようという雰囲気が見られます。

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