2011年2月26日土曜日

13年春 ライオンvs名古屋 5回戦

7月17日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 ライオン  9勝26敗 0.257 近藤久
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 名古屋 11勝24敗  0.314 西沢道夫 森井茂


勝利投手 近藤久     2勝5敗
敗戦投手 西沢道夫 3勝4敗


本塁打 (ラ)水谷 1号


近藤久、有終の美を飾る


 いよいよ昭和13年春季リーグ戦の最終日を迎えた。日曜の後楽園球場は超満員となり、翌日の読売新聞によると「四万大観衆が集まった」とのこと。

 ライオンは初回、先頭の坪内道則が左前打で出塁、一死後水谷則一四球、二死後桜井七之助四球で満塁とするが煤孫伝は三振に倒れる。名古屋は初回、先頭の桝嘉一が中前打で出塁、鈴木秀雄右前打で無死一二塁とするが大沢清中飛、白木一二右飛、倉本信護三ゴロでチャンスを生かせず。

 名古屋は2回、先頭の三浦敏一が四球で出塁、田中実の投ゴロでランナーが入れ替わり、西沢道夫左直、村瀬一三四球で一死一二塁、トップに返り桝が左翼線にタイムリーを放って1点を先制する。

 ライオンは3回、一死後水谷則一が右翼スタンドに同点ホームランを叩き込んで1-1とする。更に4回、この回先頭の煤孫が四球で出塁、中野隆雄の三ゴロは5-4と渡り煤孫は二封、セカンド田中実からファースト大沢清に転送されるがこれを大沢がエラーして打者走者中野は二塁に進む。日野弘美は遊飛に倒れるが近藤久が右翼線にヒットを放ち二死一三塁、トップに返り坪内四球で二死満塁、続く山本尚敏のカウントがノースリーとなったところで名古屋ベンチは先発西沢道夫から森井茂にスイッチするが森井の初球はボールとなって押出しで2-1、水谷は捕ゴロに倒れる。

 森井茂は5回以降ライオン打線を2安打無得点に抑える好投を見せるが近藤久はそれを上回る出来で結局3安打6四球4三振の完投で今季2勝目、終盤に来て調子をあげてきた近藤が今季最終戦で有終の美を飾ることとなった。

 桝嘉一は2打数2安打2四球で今季109打数36安打打率3割3分で終えた。中島治康は昨日まで140打数48安打打率3割4分3厘であり、首位打者争いの行方は本日の第四試合までもつれ込むこととなった。

0 件のコメント:

コメントを投稿