2011年2月17日木曜日

13年春 タイガースvsセネタース 5回戦

7月13日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 2 1 0 4 0 1 9 タイガース  26勝5敗        0.839 藤村富美男 景浦将
0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 セネタース 12勝19敗1分 0.387 金子裕


勝利投手 景浦将 1勝0敗
敗戦投手 金子裕 4勝6敗


本塁打 景浦 4号


景浦将、阿修羅の如し


 タイガースは2回、一死後伊賀上良平が右前打で出塁、カイザー田中義雄の遊ゴロをショート磯野政次がエラー、奈良友夫の右前タイムリーで1点を先制する。

 セネタースは3回、この回先頭の青木幸造が左前打で出塁、磯野の送りバントが内野安打となり、苅田久徳の送りバントも内野安打となって無死満塁、北浦三男の右翼線安打で1-1の同点、尾茂田叶の投ゴロで磯野は本封、綿貫惣司が右前に2点タイムリーを放って3-1と逆転に成功する。
 
 タイガースは4回、この回先頭の山口政信が四球で出塁、景浦将が右翼スタンドに第4号同点ツーランホームランを放って3-3とする。景浦は6月4日の対ライオン2回戦でも左腕近藤久から甲子園の右翼スタンドに第3号を放っているが本日も左腕金子裕から右翼スタンドにホームラン。近藤、金子共に右打者の外角に逃げるシュートボールを得意とするだけに景浦は引き付けるだけ引き付けて右足に体重を残して引っ叩いているのではないか。6月4日の試合でも指摘した通り景浦は右にも大きなものを打てる打法を会得しており、決してプルヒッターではない。昭和12年秋季リーグ戦10月10日のセネタース4回戦では伊藤次郎の外角高めを甲子園のバックスクリーン右にライナーで飛び込む特大のホームランを放っており、合わせるだけのバッティングではなくステイバックがきちんととれているのではないか。

 ホームランを打った景浦は4回、レフトからマウンドに上がり先発藤村富美男はセカンドへ、セカンド奈良友夫がファーストに回り、ファースト本堂保次に代わり玉井栄が入ってレフト。
 タイガースは4回、一死後九番藤井勇が四球、玉井左前打、藤村四球で満塁から山口の遊ゴロゲッツー崩れの間に藤井が還って4-3と逆転する。

 タイガースは7回、この回先頭の皆川定之が左前打で出塁、6回からファーストに入った松木謙治郎が一塁に内野安打、玉井の送りバントが野選を誘い無死満塁、藤村の右犠飛で5-3、山口が三前内野安打で一死満塁、景浦の中前タイムリーで6-3、田中の押出し四球と奈良の左前タイムリーで8-3。更に9回、山口と田中のヒットで9-3とする。

 4回からリリーフに立った景浦将は6イニングを1安打1四球3三振で無得点に抑えきり、打っては5打数2安打3打点1本塁打と阿修羅の如き活躍。

  タイガースはいよいよマジックを1とした。





          *景浦の打撃とピッチング




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