2011年2月20日日曜日

13年春 セネタースvs名古屋 5回戦

7月15日 (金) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0  0    0  2 セネタース 12勝20敗1分 0.375 浅岡三郎 金子裕
0 0 2 0 0 0 0 0 0  0  1X  3 名古屋      10勝23敗       0.303 西沢道夫

勝利投手 西沢道夫 3勝3敗
敗戦投手 浅岡三郎 7勝9敗


二塁打 (セ)今岡 (名)三浦
三塁打 (名)大沢


浅岡三郎、苦心の巧投報われず

 本日は普段あまり話題にならない補殺と刺殺がメインテーマとなっております。


 セネタースは初回、先頭の苅田久徳が四球で出塁、伊藤次郎が投前送りバントを決めて一死二塁、北浦三男の投ゴロに苅田が飛び出し二三塁間に挟まれて挟殺プレー、1-5-6-1と渡り苅田はタッチアウトとなる間に北浦は二塁に進み二死二塁。記録だけ見れば苅田のボーンヘッドにも見えるが挟殺プレーに持ち込んで相手のミスを誘ったとも見える。少なくとも時間を稼いで北浦を二塁に進ませたのは流石と言うところ。尾茂田叶四球で二死一二塁、綿貫惣司が中前にタイムリー、浅岡三郎も左前タイムリーで続いて2点を先制する。

 名古屋は1回裏、先頭の桝嘉一が二ゴロ、鈴木秀雄右飛、大沢清右飛。2回、白木一二左飛、倉本信護遊飛、田中実右飛。3回、三浦敏一左中間二塁打、西沢道夫中飛、村瀬一三左飛、桝四球、鈴木四球で二死満塁、大沢清の右前タイムリーで二者還り2-2の同点。白木四球で再度満塁とするが倉本中飛でチェンジ。4回、田中左飛、三浦中飛、西沢一邪飛。5回、村瀬中飛、桝左飛、鈴木中飛。6回、大沢右前打、白木右飛、倉本左前打、田中左飛、三浦四球、西沢中飛でチェンジ。7回、この回先頭の村瀬が投ゴロに倒れて1回先頭の桝嘉一以来の補殺が記録される。

 浅岡三郎の投球は凡庸のように見えるが打者のタイミングを外して凡飛の山を築く。西沢道夫も好調で5~8回は無安打ピッチング。

 名古屋は8回、先頭の大沢清が珍しく引っ張って左中間に三塁打を放つがサード横沢七郎の隠し玉に引っ掛かってタッチアウト。左中間と言ってもセンターオーバーに近いライナーの当たりだったようで気持ちはセンター返しだったのではないか。

 西沢は9回表のセネタースの攻撃も2安打を許しながら無得点に抑える。浅岡も9回三者凡退に抑えて延長戦に突入。セネタース守備陣の補殺はここまで僅か5個。隠し玉の際にサード横沢にボールを渡したショート今岡謙次郎と今岡に送球したセンター尾茂田叶に補殺が記録されているのでゴロアウトは桝の二ゴロ、村瀬の投ゴロ、9回の田中実の三ゴロの3個だけである。

 セネタースは10回、11回と西沢に抑えられて浅岡の好投に応えることができない。

 名古屋は10回も村瀬中飛、桝中飛、鈴木はこの日初の三振。11回裏、この回先頭の大沢清がこの日4本目となるヒットを中前に放って出塁、白木の投ゴロは浅岡からショート磯野政次に渡るが磯野がこれを痛恨のエラー、倉本の三前送りバントが内野安打となって無死満塁、浅岡はここで無念の降板、金子裕がリリーフに登場する。田中実は中飛に倒れて一死満塁、三浦が左前にサヨナラタイムリーを放って試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 セネタースは10回までゴロアウトは三個だけで凡飛の山を築く巧投を見せた浅岡三郎を見殺しにした形となった。西沢道夫は延長11回を投げ抜き7安打5四球1三振の完投で3勝目をあげる。西沢のピッチングは浅岡とは対照的で名古屋守備陣は24個の補殺を記録した。セネタース守備陣の補殺は結局6個であった。逆に外野陣の刺殺は中飛が10個、左飛が5個、右飛が4個であった。西沢のピッチングの秘密は近々特集を組む予定ですので乞うご期待。名古屋打線は8安打を放ったがヒットを打ったのは三人だけ。大沢清が5打数4安打2打点、倉本信護が5打数2安打、三浦敏一が4打数2安打1打点であった。

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