１３年春 ライオンvs阪急 ４回戦

7月2日 （土） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  計
0 0 0 1 0 0 0 1 0  0   0 　2 ライオン  ８勝２０敗 0.286 大友一明
0 1 0 0 0 0 1 0 0  0  1X  3 阪急     １７勝１０敗 0.630 石田光彦


勝利投手 石田光彦 ４勝４敗
敗戦投手 大友一明 ０勝３敗


二塁打　（ラ）大友、坪内　（阪）野上、黒田
三塁打　（阪）堀尾


山下実監督、サヨナラ打


　ライオンは大友一明の先発で柳澤騰市をセカンドに、桜井七之助をサードに配し室井豊がファースト、キャッチャーは二試合連続で日野弘美がマスクを被る。矢張り小西得郎監督は昨日の日野のリードを評価したようだ。

　阪急は2回、この回先頭の宮武三郎が左翼線にヒット、宇野錦次が送ってキヨ野上清光四球、大原敏夫の二ゴロで野上が二封されて二死一三塁、石田光彦が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

　ライオンは4回、二死から水谷則一が一塁に内野安打、大友一明が左中間を破り水谷が還って1-1の同点とする。大友は四番が板についてきた。

　阪急は7回、二死から黒田健吾が四球を選んで出塁、ジミー堀尾文人が左中間に三塁打を放って2-1と勝ち越す。

　ライオンは8回、こちらも二死から柳澤騰市が中前打を放って出塁、二盗を決めて二死二塁、坪内道則が左中間を抜いて2-2の同点に追い付く。

　ライオンは9回、10回と三者凡退。阪急は9回、先頭の石田が四球、西村正夫が送って二死後堀尾が三塁に内野安打、しかしフランク山田伝は遊ゴロに倒れる。10回は先頭の宮武が右翼線に痛烈なヒット、代走に小田野柏が起用されるが宇野が送りバントに失敗して無得点。

　ライオンは11回表、二死から中野隆雄が四球を選び決死の盗塁を試みるが大原の肩が優りタッチアウト。

　阪急は11回裏、一死後西村が四球で出塁、黒田が右翼線に二塁打を放って一死二三塁、堀尾敬遠で満塁、山田伝は三振に倒れて二死満塁、ここで代走の小田野に代わって11回からファーストに入っていた山下実監督がライトにサヨナラヒットを放ち激戦に終止符を打つサイレンが鳴り響く。

　石田光彦は11回を投げ抜き5安打2四球7三振の完投で今季4勝目をあげる。四番ピッチャー大友一明も12安打を浴びながら6四球4三振と健闘するが及ばず。

　阪急はジミー堀尾文人が3安打、宮武三郎が2安打、キヨ野上清光が2安打、山下実がサヨナラヒットと、役者の違いを見せつけた格好。常に先手を奪いライオンは追い付くのが精一杯であった。