2013年9月17日火曜日

三冠への道 2013 ⑳




 ポール・ゴールドシュミット(以下「ゴーディ」)が15日のロッキーズ戦で4打数4安打5打点1本塁打と大爆発、11日のドジャース戦でも5打数4安打2打点と絶好調、と言いたいところですがそうは問屋が卸しません。


 ゴーディは9月に入って53打数17安打10打点1本塁打、すなわち上記2試合を除くと12試合で44打数9安打3打点0本塁打と絶不調です。当ブログは春先から軸がぶれるバッティングと指摘していますが、波が大きい理由はこのバッティングフォームにあると見ています。当ブログの読者であれば中島治康のようなタイプであることがご理解いただけるのではないでしょうか。3割に戻してきて今季通算548打数165安打(七位)114打点(断トツ一位)32本塁打(二位)3割1厘(十三位)なのでMVPの有力候補であることは間違いありません。


 当ブログの本命アンドルー・マカッチェンは543打数177安打(二位)79打点(十三位)19本塁打(二十七位タイ)3割2分6厘(三位)なので数字的にはゴーディ有利とも見えますが、マカッチェンは27盗塁(六位)に加えて2年連続ゴールドグラブは間違いない守備力が加味されます。マカッチェンのアグレッシブな守備ぶりはMLB.comのマカッチェンの画像の多くがダイビングキャッチやスライディングキャッチで占められていることからも確認できます。



 ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞候補は先発のクレイトン・カーショウとクローザーのクレイグ・キンブレルの一騎打ちと見ています。キンブレルはほぼ1イニング限定なので61試合で投球回数は60回3分の2です。1992年にデニス・エカーズリーがサイ・ヤング賞とMVPに輝いた時は69試合で80イニングスを投げて奪三振91個、51セーブ、防御率1.91、WHIP0.91でした。キンブレルはここまで奪三振89個、47セーブ、防御率1.04、WHIP0.86なのでエカーズリーを上回っているのは間違いありません。キンブレルは昨年のサイ・ヤング賞投票でも一位票を1票獲得していますが、近年リリーバーには厳しい見方をしている全米野球記者諸君にも、キンブレルの見事な球筋を評価していただきたいと切に願っている次第です。まぁ、2003年にサイ・ヤング賞を獲得したエリック・ガニエの77試合で82回3分の1を投げて奪三振137個、55セーブ、防御率1.20、WHIP0.69には敵わないことは承知しておりますが・・・。








 

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