2013年9月12日木曜日

16年 大洋vs阪神 1回戦


4月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 大洋 4勝2敗 0.667  野口二郎
0 0 0 0 3 0 0 0 X 3 阪神 4勝3敗 0.571  木下勇

勝利投手 木下勇     2勝0敗
敗戦投手 野口二郎 1勝1敗

二塁打 (大)石井 (神)田中、野口昇

勝利打点 ジミー堀尾文人 3


兄弟対決

 大洋は5回、先頭の石井豊が左翼線に二塁打、野口二郎が送って一死三塁、森田実の記録は三邪飛ですがスクイズ失敗か、しかし佐藤武夫が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 阪神は5回裏、一死後森国五郎が左翼線にヒット、トップに返り皆川定之が中前打、宮崎剛も中前打を放って一死満塁、大洋はここでレフトを黒澤俊夫から織辺由三に交代、松木謙治郎が右前にタイムリーを放って1-1の同点、ジミー堀尾文人が左前に2点タイムリーを放って3-1とする。

 木下勇は107球を投げて5安打1四球2三振の完投で今季2勝目をあげる。

 第一試合では黒鷲の亀田忠が無四球完投勝利、第二試合ではジミー堀尾文人が早くも今季3個目の勝利打点を記録。二人は日米関係の悪化から間もなくハワイに帰国することとなる。


 タイガース4回の攻撃で比留木虎雄に代打土井垣武が起用され、5回の守備から阪神のサードには野口昇が入った。阪神6回の攻撃で、大洋の先発野口二郎vs野口昇の兄弟対決が実現した。昇は兄・二郎から右中間に二塁打を放ったのである。野口4兄弟は明、二郎、昇、渉と4人ともプロ入りしている。野口二郎は自伝「私の昭和激動の日々」に「私の見たところでは、昇は内野も外野もどこでもこなせる。打力もある程度あるし、脚も速い。昇が一番よかったように思えたが、いわゆる器用貧乏というのか、かえって定位置を得られないで、実力を発揮できず、不遇に終わったように思う。」と書いている。「打力がある」というのは、初対決で二塁打を打たれた印象からであるのかもしれない。野口昇は4兄弟の中で唯一戦死することとなる。








               *木下勇は5安打完投で今季2勝目をあげる。










*5回の守備からサードに入った野口昇は6回の初打席で兄・野口二郎から右中間に二塁打を放った。









 

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