2013年9月22日日曜日

16年 朝日vs巨人 1回戦


4月19日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 1 0 0 0 0 3 朝日 4勝6敗 0.400 福士勇
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 巨人 7勝1敗 0.875 澤村栄治 泉田喜義

勝利投手 福士勇     2勝3敗
敗戦投手 澤村栄治 1勝1敗

二塁打 (朝)坪内 (巨)千葉

勝利打点 なし


灰山元章、真の殊勲打

 朝日は初回、先頭の坪内道則が澤村栄治の立ち上がりをとらえて左翼線に二塁打、五味芳夫の記録は一邪飛ですがこれは送りバント失敗でしょう。室脇正信の遊ゴロをショート白石敏男がエラーして一死一三塁、ここで澤村がワイルドピッチを犯して坪内が生還し1点を先制、なお一死二塁から灰山元章が左前にタイムリーを放って2-0として試合の主導権を握る。

 巨人は1回裏、先頭の白石の遊ゴロをショート前田諭治がエラー、白石が二盗を試みるがキャッチャー伊勢川眞澄からの送球にタッチアウト、水原茂が四球で出塁、中島治康の投ゴロで水原は二進、川上哲治が四球を選んで二死一二塁とするが、千葉茂の二ゴロで一走川上が二封されてスリーアウトチェンジ。

 朝日は2回、二死後前田が四球で出塁すると二盗に成功、トップに返り坪内も四球を選ぶが、五味は遊ゴロに倒れる。

 巨人は2回裏、先頭の吉原正喜が中前打で出塁、平山菊二の遊ゴロで吉原は二封、呉波が右前打を放って一死一二塁、しかし澤村は三邪飛、トップに返り白石は三ゴロに倒れてこの回も無得点。

 朝日は3回、先頭の室脇が四球で出塁、巨人ベンチはここで早くも3四球を与えた先発の澤村をあきらめて泉田喜義をリリーフに送り、灰山を三ゴロ併殺に仕留める。

 巨人は3回裏、先頭の水原が四球で出塁するが、中島は捕邪飛、川上は左飛に倒れ、千葉が四球を選んで二死一二塁、しかし吉原が捕邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。3イニング連続で得点圏に走者を進めながらここまで無得点。

 巨人は4回、一死後呉が四球で出塁するが泉田の遊ゴロが「6B-3」と渡ってダブルプレー。

 朝日は5回、一死後五味が四球で出塁、室脇は左飛に倒れるが、五味が二盗に成功して二死二塁、灰山がこの日2本目のタイムリーを右前に放って3-0とリードを広げる。

 巨人は5回裏、先頭の白石が四球で出塁するが、水原は遊ゴロ、中島は二飛、川上は左飛に倒れてこの回も無得点。

 巨人は6回、先頭の千葉が右翼線に二塁打、吉原は三邪飛に倒れるが、平山は四球、呉が中前にタイムリーを放って1-3、泉田は三振に倒れるが、トップに返り白石が四球を選んで二死満塁、しかし水原は左飛に倒れて追加点はならず。

 7回の攻撃で初めて三者凡退に終わった巨人は8回、9回も先頭を四球で出しながら後続を抑えられて今季初の黒星を喫した。

 殊勲の福士勇は4安打10四球1三振の粘りのピッチングで完投、2勝目をあげる。中島を5打数無安打、川上を4打数無安打に抑え込み、巨人は12残塁を記録した。


 本日の勝利打点は「なし」であったが、真の殊勲打は灰山元章が放った2本のタイムリーであった。当ブログでは「勝利打点」をお伝えしていますが、「勝利打点」が「真の殊勲打」とは限らないケースも散見されることは承知しています。但し、昨年の勝利打点王は川上哲治であり、1981年から1988年まで表彰対象となっていた時の勝利打点王にも落合、ブーマー、バース、清原等の最強打者が輝いているという史実が物語るように、「勝利打点」が最強打者の称号とニアリーイコールの関係にあるのも事実です。


 「勝利打点」が抱える矛盾点を解消するには、本日の灰山元章のように「真の殊勲打」を明らかにする必要があります。当ブログではまだ「真の殊勲打」を公表はしていませんが手許のデータには保存しています。いずれ各試合の「真の殊勲打」を公表する時期も来るかもしれません。








              *福士勇は粘りのピッチングで無敗の巨人を破る金星をあげた。












     *灰山元章が「真の殊勲打」を放った朝日打線。

















 

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