5月23日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 1 0 0 0 2 名古屋 19勝9敗1分 0.679 松尾幸造 村松幸雄
0 2 0 1 0 0 0 2 X 5 ジャイアンツ 19勝10敗 0.655 スタルヒン
勝利投手 スタルヒン 11勝4敗
敗戦投手 松尾幸造 3勝3敗
二塁打 (ジ)スタルヒン
三塁打 (名)石田 (ジ)川上
本塁打 (名)松尾 1号
勝利打点 スタルヒン 1
スタルヒン八面六臂
春季シリーズの優勝を占う一戦。19勝8敗1分勝率7割5厘の名古屋と18勝10敗勝率6割4分3厘のジャイアンツとの決戦は14時45分、二出川延明チーフアンパイアの右手が上がりプレイボール。
ジャイアンツは2回、名古屋先発の松尾幸造を攻めて先頭の川上哲治がツーツーからの5球目を右前に叩いて出塁、平山菊二が中前打で続いて無死一二塁、吉原正喜が死球を受けて無死満塁、林清一の三ゴロで三走川上が本封されて一死満塁、ここでスタルヒンが右前に先制の2点タイムリーを放って2-0とする。
名古屋は3回、先頭の三浦敏一が四球で出塁、しかし芳賀直一の二直でゲッツー、直後に松尾がライトスタンドにホームランを叩き込んで1-2とする。
ジャイアンツは4回、先頭の吉原が四球を選んで出塁、林が送って一死二塁、スタルヒンが又も左前にタイムリーを放って吉原を迎え入れて3-1とする。
粘る名古屋は6回、二死後石田政良が右中間に三塁打、村瀬一三が右前にタイムリーを放って2-3と追い上げる。
ジャイアンツは8回、二死後スタルヒンが左中間に二塁打、トップに返り白石敏男の二ゴロをセカンド中村三郎が大きく弾く間にスタルヒンに続いて打者走者の白石もホームに還って5-2と突き放す。
スタルヒンは4安打4四球3三振の完投で大事な一戦をものにして11勝目をあげる。
本日のヒーローは完投に4打数3安打3打点と八面六臂の活躍を見せたスタルヒンであることは間違いないが、吉原正喜の働きも見逃せない。打撃では4打席1打数無安打2得点2四球1死球でスタルヒンの前に出塁して2度ホームを踏んだ。守備では初回に石田の二盗を刺し、6回に村瀬の二盗を刺し、7回には吉田猪佐喜の三盗を刺して3補殺を記録し、ピンチを未然に防ぐ活躍を見せた。
ジャイアンツ打線では中島治康が4打数2安打、川上哲治が3打数2安打三塁打1本と春季シリーズ終盤に来てようやく主力の二人が復調してきた。二試合連続2安打の川上は今季通算107打数33安打で3割8厘と3割に復帰、中島は104打数23安打2割2分1厘と低迷している。
*スタルヒンは好調名古屋打線を4安打に抑える完投で11勝目をあげる。
*左から2列目が「補殺」欄となります。吉原正喜は3つの盗塁を刺して3補殺を記録する。
*スタルヒンが八面六臂の活躍を見せたジャイアンツ打線。
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