本日は世界中が注目するR.A.ディッキー特集です。
本日のフィリーズ戦は31回目の登板で30回目の先発です。7回を投げて5安打8三振2四球3失点、自責点は2でした。
8個の三振の内容です。
1個目は初回、先頭のジミー・ロリンズが内角低めの77マイルのナックルに空振り三振、キャッチャーが後逸して振り逃げとなりましたが記録は三振です。以前にも書きましたが今年のディッキーは振り逃げ記録を作っているのではないでしょうか。2回、シューホルツが69マイルのスローナックルに空振り三振で2個目、続くドモニク・ブラウンが78マイルの左打者の外角に流れ落ちるナックルで3個目の三振。
3回、ジミー・ロリンズが77マイルの低目のナックルに二打席連続三振で4個目。続くメイビリーが81マイルのハイナックルに空振り三振で5個目。これが当ブログが「伸びるナックル」と呼んでいるディッキー最大の武器です。
5回、チェース・アトリーが76マイルの低目のナックルに空振り三振で6個目。あのバットコントロールのいいアトリーのバットが一塁ファウルグラウンドに飛んでいきました。
6回、ライアン・ハワードが85マイルの高目のストレートに空振り三振で7個目。カルロス・ルイーズが75マイルの低目のナックルに空振り三振で8個目となりました。
因みにジミー・ロリンズの名誉のために書いておきますが二打席連続三振後の第三打席で落ち切らなかった腰の高さのナックルをビデオ判定のホームランにしています。矢張りディッキーのナックルも甘く入れば打たれます。
これで2連敗で18勝6敗となりました。防御率は2.67で一位、二位はクレイトン・カーショウの2.70です。WHIPは1.04で第二位、トップはカーショウの1.02です。奪三振は205個でトップのカーショウ206個と1個差となりました。ナックルボーラーとしての200奪三振は1987年のチャーリー・ハフ以来の記録です。
数字的にはクレイトン・カーショウと歴史的拮抗となっていますが、カーショウは投手三冠の昨年より落ちるのは明らかであり、サイ・ヤング賞争いでのR.A.ディッキー有利は動かないところでしょう。今季の登板はあと3回予定されています。
大リーグには疎いですが、TEX時代を覚えています。
返信削除当時すでに絶滅危惧種だった貴重なナックルポーラーという事で、共通の趣味を持つ知人とのちょっと話の種になりました。
元BOSのT.ウェイクフィールドのような典型的なナックルポーラーはR.A.ディッキーが現役で唯一でしょうかね。
ウェイクフィールドの縦にストンと落ちるナックルとは球質が違います。チャーリー・ハフの球質に似ていますがディッキーの方が少し速い。75~77マイルのナックルが主体です。右打者の外角にスライドしながら落ちるナックル、左打者の外角に流れ落ちるツーシーム気味のナックル、そして高めに伸びるナックルを駆使します。85マイルのストレートも効果的です。
削除ディッキーの成功によりナックルボーラーはまだでてくるでしょうね。