2012年9月7日金曜日

15年 ライオンvsジャイアンツ 4回戦



5月15日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 2 0 0 0  2 ライオン          8勝20敗1分 0.286 近藤久
1 0 0 0 0 0 0 3 X  4 ジャイアンツ 17勝8敗 0.680 中尾輝三

勝利投手 中尾輝三 6勝3敗
敗戦投手 近藤久     0勝4敗

二塁打 (ジ)平山

勝利打点 川上哲治 3


川上哲治意地の逆転タイムリー

 ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が右前打で出塁、水原茂がセンター右にヒットを放って無死一二塁、千葉茂の二ゴロで水原が二封されて一死一三塁、中島治康は四球を選んで一死満塁、不振にあえぐ川上哲治は三振に倒れて二死満塁、平山菊二が押出し四球を選んで1点を先制する。

 5回までジャイアンツ先発の中尾輝三の前に1安打に抑えられてきたライオンは6回、先頭の坪内道則がセーフティバントを決めて出塁、ワイルドピッチで坪内は二進、西端利郎が四球を選んで無死一二塁、野村高義も四球を選んで無死満塁、鬼頭数雄の投ゴロをピッチャー中尾が本塁に大暴投する間に三走坪内に続いて二走西端もホームに還って2-1と逆転する。

 ライオン先発の近藤久は右打者の外角低めに流れるナチュラルチェンジアップが冴えて2回~4回は三者凡退に抑える。

 ジャイアンツは5回、先頭の中尾の投ゴロを近藤がエラー、トップに返り白石の右前打で一死一三塁、水原は遊飛に倒れて二死一三塁、ここで意表を突いて重盗を試みるが「2-6-2」と渡って中尾はタッチアウト。6回は三者凡退、7回は二死後吉原正喜が四球を選ぶが中尾は三振に倒れる。

 ライオンは8回、先頭の鬼頭が右前打で出塁、玉腰年男が中前打を放って無死一二塁、加地健三郎は右飛に倒れて一死一二塁、広田修三は三振、更に三盗を試みた鬼頭が刺されて三振ゲッツー。

 ジャイアンツは8回裏、先頭の白石が四球で出塁、水原の二ゴロの間に白石は二進、千葉は三振に倒れて二死二塁、パスボールで白石は三進、中島は敬遠から二盗を決めて二死二三塁、この日も3打数無安打で遂に3割を切った川上がここでセンター左に逆転の2点タイムリーを放って3-2、代走の呉波が二盗を決めて二死二塁、平山が中越えに二塁打を放って4-2とする。

 中尾輝三は9回、二死後遊失と四球で二死一二塁のピンチを迎えるが最後は野村を右飛に抑えて、5安打6四球6三振の完投で6勝目をあげる。2失点で自責点は0であったが2失点は自らのタイムリーエラーによるものであった。近藤久も8回を完投して5安打5四球8三振の力投を見せたが川上にやられた。


 昨日は代打を出されて引っ込められた川上哲治は三打席連続凡退後の第四打席で逆転タイムリーを放って意地を見せた。








       *中尾輝三は5安打完投で6勝目をあげる。近藤久も8奪三振の力投を見せた。
















*昨日は代打を出されてこの日も3打数無安打だった川上哲治は第4打席で意地の逆転タイムリーを放つ。
















 

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