5月19日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 2 0 0 0 1 4 ライオン 8勝22敗1分 0.267 近藤久 菊矢吉男
1 0 0 0 0 1 1 2 X 5 名古屋 17勝7敗1分 0.708 西沢道夫 河村章 村松幸雄
勝利投手 村松幸雄 9勝1敗
敗戦投手 菊矢吉男 6勝8敗
二塁打 (ラ)鬼頭 (名)大沢
三塁打 (ラ)広田、玉腰 (名)河村
本塁打 (ラ)鬼頭 1号
勝利打点 なし
好リリーフの河村章が同点三塁打
名古屋は初回、先頭の石田政良がワンスリーから四球を選んで出塁、村瀬一三は三振、桝嘉一は左飛に倒れるが石田が二盗に成功、大沢清が右前に先制タイムリーを放って1-0とする。
3回まで3安打で5人の走者を出しながら無得点のライオンは4回、先頭の広田修三がセンター右奥に三塁打、戸川信夫がストレートの四球を選んで無死一三塁、松岡甲二の一邪飛はスクイズ失敗の可能性もある。一死一三塁となって近藤久が右前に同点タイムリーを放って1-1と追い付く。
ライオンは5回、一死後鬼頭数雄がストレートの四球、玉腰年男が右中間に三塁打を放って2-1と勝ち越し、広田が右前にタイムリーを放って3-1とする。
名古屋先発の西沢道夫は5回まで8安打5四球。名古屋ベンチは6回から河村章をリリーフに送る。この継投策が試合の流れを変えた。
名古屋は6回、一死後河村が四球を選んで出塁、トップに返り石田が左前打で続いて一死一二塁、村瀬が中前にタイムリーを放って2-3としてなお一死一三塁、桝の投ゴロで石田がホームを狙うが本塁タッチアウト、大沢が四球を選んで二死満塁とするが吉田猪佐喜は一邪飛に倒れる。
名古屋は7回、二死後芳賀直一がワンスリーから四球を選んで出塁、ここで河村が左中間に同点三塁打を放って3-3と追い付く。
名古屋は8回から殊勲の河村に代えて三番手として村松幸雄をマウンドに送る。
ライオンも8回から先発の近藤に代えて菊矢吉男をマウンドに送る。
名古屋は8回、先頭の村瀬がワンスリーから四球を選んで出塁、桝は中飛に倒れるが大沢が右中間に二塁打を放って一死二三塁、吉田は四球を選んで一死満塁、ここで広田が痛恨のパスボールを犯して4-3と勝ち越し、なお一死二三塁から中村三郎が二塁前にスクイズを決めて5-3とする。
ライオンは9回、先頭の鬼頭が右翼スタンドにホームランを叩き込んで4-5、玉腰が右前打を放ち、広田が送って一死二塁と同点のチャンスを作るが戸川の遊ゴロに二走玉腰は三封、松岡に代わる代打伊勢川眞澄が投ゴロに倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。
鬼頭数雄は4打数3安打、二塁打1本、本塁打1本の猛打を見せて今季通算122打数43安打70塁打、打率3割5分3厘で首位打者を独走している。
本日のお立ち台は好リリーフで流れを変え、打っても同点三塁打を放った河村章であった。戦後も1950年まで現役を続けることとなる河村にとって、生涯唯一の三塁打となった。
*強打の名古屋打線。河村章が生涯唯一となる三塁打を放った。
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