2012年9月17日月曜日

15年 金鯱vs名古屋 3回戦



5月20日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
2 2 0 0 1 0 2 0 0  7   金鯱      9勝19敗1分 0.321 中山正嘉 長尾貞利
0 2 0 1 2 4 0 3 X 12 名古屋 18勝7敗1分 0.720 松尾幸造 大沢清 西沢道夫

勝利投手 西沢道夫 6勝4敗
敗戦投手 中山正嘉 3勝9敗

二塁打 (金)森田、古谷、長島
三塁打 (名)大沢、村瀬、中村

勝利打点 桝嘉一 4


名古屋12安打5盗塁

 優勝を狙う名古屋としては下位チームに取りこぼしは許されない。本日は金鯱、南海との変則ダブルヘッダーとなる。

 金鯱は初回、先頭の佐々木常助がツースリーから四球を選んで出塁、濃人渉が左前打で続いて無死一二塁、森田実は左飛に倒れるが長島進がツースリーから四球を選んで一死満塁、ここで室脇正信がストレートの押出し四球を選んで1点を先制、古谷倉之助もストレートの押出し四球で2-0とする。続く山本次郎は三振、中山正嘉は左飛に倒れる。

 金鯱は2回、一死後佐々木が左翼線にヒット、濃人はワンスリーから四球を選んで一死一二塁、続く森田がツースリーから3球ファウルで粘って9球目を中越えに2点タイムリー二塁打、4-0とする。

 名古屋は2回裏、大沢清、吉田猪佐喜が連続四球、中村三郎は一飛に倒れるが三浦敏一の遊ゴロをショート濃人が二塁に悪送球する間に二走大沢が還って1-4としてなお一死一三塁、芳賀直一の一ゴロの間に三走吉田が還って2-4とする。


 名古屋は3回から先発の松尾幸造に代えてファーストの大沢清がマウンドに上がりファーストにはキャッチャーの三浦敏一が回り松尾に代わって服部受弘が入ってキャッチャー、久しぶりに得意のローテーションを見せる。

 名古屋は4回、先頭の大沢投手が右中間に三塁打、吉田の三塁内野安打で大沢は動けず無死一三塁、スコアカードの記載は次の中村の三ゴロで一走吉田が「5-2-4」でタッチアウトとなっているので中村の三ゴロに三走大沢が飛び出して三本間に挟まれて時間を稼いでいる間に一走吉田は三塁に達し、大沢が三塁ベースに追い詰められる寸前吉田が二塁に戻るがキャッチャー長島からセカンド五味芳夫に送球されてタッチアウトというプレーでしょう。三塁ベースに雪隠詰めも考えられますがその場合は通常キャッチャーがタッチするのでセカンドにタッチされたということは吉田は二塁に戻って相手のミスが出れば儲けものという走塁に出たと考えられます。打者走者の中村が一塁に残っているのでこのケースで間違いないと考えられます。雪隠詰めであれば中村は二塁に進んでいるはずです。吉田が二塁に戻ってきたので中村も一塁に戻ったのでしょう。実戦ではよく見る走塁です。因みに三走大沢の飛び出しは「5-4-3」のダブルプレーを防ぐことを目的としたもので凡走ではありません。寧ろゲッツーが可能な打球であればサード山本の判断ミスということになります。と言うことで一死一三塁で試合再開、三浦敏一は遊飛に倒れるが芳賀直一が左翼線にタイムリーを放って3-4と追い上げる。

 金鯱は5回、二死後室脇が左前打で出塁、古谷が左中間にタイムリー二塁打を放って5-3と突き放す。

 名古屋は5回裏、先頭の石田政良が中前打で出塁、村瀬一三がセンター左奥に三塁打を放って4-5、村瀬はこれが今季6本目の三塁打となる。桝嘉一は二ゴロに倒れて大沢が死球を受けて一死一三塁、吉田の遊ゴロの間に村瀬が還って5-5と同点に追い付く。この遊ゴロをショート濃人がエラーしているが吉田には打点が記録されている。

 名古屋は6回の守備からキャッチャー服部に代わって西沢道夫が入ってピッチャー、大沢がファーストに戻り三浦もキャッチャーに戻る。何と~申しましょうか~小西マジックとでも申しましょうか~。因みにグーグルで「小西得郎」を検索するとユーチューブで松竹ロビンス時代の小西得郎の監督姿と吉田猪佐喜(当時は吉田和生)のバッティングシーンを見ることができます。

 名古屋は6回、先頭の芳賀が左前打を放って出塁、西沢の投ゴロで芳賀は二封、ワイルドピッチで西沢は二進、石田の三塁内野安打で一死一三塁、石田が二盗を決めて村瀬が四球を選んで一死満塁、桝嘉一が中前に決勝の2点タイムリーを放って7-5、センター石田からのバックホームが悪送球となる間に一走村瀬も還って8-5として桝も三塁に進み、大沢の二ゴロの間に桝が還って9-5とする。

 金鯱は7回、先頭の森田の遊ゴロをファースト大沢が落球、長島が右前打、室脇は四球で一死満塁、ワイルドピッチで森田が還って6-9、古谷は四球で再度一死満塁、山本に代わる代打柴田多摩男の二ゴロの間に長島が還って7-9とする。

 名古屋は8回、一死後村瀬が三遊間に内野安打、村瀬が二盗を決めて桝は四球で一死一二塁、大沢の右翼線タイムリーで10-7としてなお一死一三塁、大沢二盗後吉田の左犠飛で11-7、中村が中越えに止めの三塁打を放って12-7として試合を決める。

 

 名古屋は12安打で12得点をあげて快勝、相手キャッチャー長島進の弱肩を突いて5つの盗塁を決めた。






 

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