5月19日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セネタース 15勝9敗3分 0.625 野口二郎
2 0 1 0 0 0 1 0 X 4 ジャイアンツ 18勝10敗 0.643 スタルヒン
勝利投手 スタルヒン 10勝4敗
敗戦投手 野口二郎 7勝4敗
本塁打 (ジ)水原 1号
勝利打点 水原茂 2
水原茂3打点
勝率6割5分2厘で二位のセネタースと6割3分で三位のジャイアンツとの一戦は予想通り野口二郎vsスタルヒンの両エースによる対決となった。
ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が右前打で出塁、続く水原茂はワンボールからの2球目をライトスタンドにツーランホームラン、2点を先制する。
ジャイアンツは3回、先頭の白石がストレートの四球で出塁、水原と千葉茂は連続して右飛に倒れるが川上哲治が左前打を放って二死一二塁、中島治康が左前にタイムリーを放って3-0とする。
ジャイアンツは7回、二死後白石の遊ゴロをショート柳鶴震が一塁に悪送球、白石が二盗を決めて二死二塁、水原が左前にタイムリーを放って4-0とする。
スタルヒンは2回、先頭の小林茂太に中前打を許すが、柳を右飛に打ち取り、石井豊の投ゴロで「1-6-3」のダブルプレー。4回も先頭の苅田久徳にツーナッシングから四球を与えるが続く村松長太郎を遊ゴロ併殺に打ち取る。この2イニング以外は全て三者凡退で7回まで残塁ゼロのピッチングを見せる。8回一死後、柳に右前打を許すが石井を三振、横沢七郎を右飛に打ち取る。9回二死後苅田に四球を許すが最後は村松を投ゴロに抑える。
スタルヒンは2安打2四球5三振で今季4度目の完封、10勝目をあげて亀田忠に並びハーラートップタイに躍り出る。
ジャイアンツは前日の名古屋との天王山をサヨナラ負けで落としたが本日はスタルヒンが二日連投にもかかわらず快投を見せた。不振の川上哲治も4打数2安打、藤本定義監督は昨日の名古屋戦では2打席で引っ込めた川上を本日は四番で起用、川上も期待に応えた。翌日の読売新聞によると2回の柳鶴震のライトへの当りは三塁打性の当りであったがライト中島治康が背走してシングルキャッチしたとのことで、中島は3回にタイムリーも放っておりようやく主力組が力を発揮してきた。
水原茂が今季第一号を放った。水原は後楽園球場の球場開きとなった昭和12年9月11日の紅白戦(全チームから選抜された52選手が紅白に別れて行われた試合)で後楽園球場史上初ホームランを打っている。昭和15年は1本塁打に終わるので、本日の1本が今季最後のホームランということになる。
*スタルヒンは野口二郎との投げ合いに投げ勝って2安打完封で10勝目をあげる。
*水原茂が3打点をあげて快勝したジャイアンツ打線。
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