2013年7月9日火曜日

三冠への道 2013 ⑪



 「三冠への道」シリーズは大リーグのタイトル争いを通じて三冠王の可能性を探るシリーズですが、日本でも三冠王誕生の可能性が出てきました。


 当ブログの読者の方々には筆者が浅村栄斗を一押ししていることは先刻ご承知のことと思いますが、7月9日現在295打数97安打60打点16本塁打、打率3割2分9厘です。つい先日まで3割を割っておりトップと5分差以上でしたが2分5厘差まで詰めてきました。本塁打はトップの中田と5本差、打点は二位の中田に4打点差を付けてトップに立っております。浅村栄斗の打順はシーズン当初は六番か七番、その後一番に上がって中村の怪我で四番に入りました。このような経緯で打点トップが異例の成績であることは当ブログの賢明な読者の方々にはご理解いただけるところではないでしょうか。


 中村が戻ってきても四番浅村、五番中村で行くのではないでしょうか。となれば打点王はかなりの確率で現実味を帯びてきます。打率に関しては最終的には3割3分台の争いになると読んでいますので可能性は十分でしょう。


 最大の鬼門となるのは本塁打部門です。筆者は浅村と共に中田のバッティングも高校時代からじっくりと見てきました。高校時代は内角の捌きが抜群の浅村とは対照的に極端なドアースウィングで、これではプロでは苦労するであろうというのは当ブログでも何度も述べてきています。3年前からようやくバットが内側から出るようになりましたがその分バットにパワーが伝わらなくなり本塁打数が伸びませんでした。ようやく内側からバットを出してバットにパワーを伝えるタイミングを覚えたのが今季からとなります。浅村の場合は内側からバットを出す軌道は天性のものですがそもそも中田とは持って生まれたパワーに差があります。昨年からの筋トレで体を大きくしてきたのが今季の飛躍につながっています。5年目ということは大卒1年目に該当し、ちょうど体が出来てくる時期となります。


 持って生まれたパワーの中田か、持って生まれた技術力に鍛えてパワーも付けてきた浅村か、本塁打部門単独で見ても、大阪桐蔭高校の1年違いの先輩後輩の争いは見ものと言えるでしょう。二塁打数リーグトップが表しているように浅村は本質的には中距離ヒッターですが、中距離ヒッターが鍛えてパワーを付けて長距離ヒッターの本塁打数を上回ってきた事例も数多く見られます(山本浩二と掛布が典型事例)。


 と言うことで、当ブログは今季浅村栄斗が三冠王に輝くと予言させていただきます。








 

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