11月11日 (月) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 1 1 2 1 6 0 0 13 翼 49勝36敗10分 0.576 浅岡三郎
0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 南海 25勝67敗6分 0.272 川崎徳次 政野岩夫 劉瀬章 吉富欣也 岩本義行 天川清三郎
勝利投手 浅岡三郎 11勝9敗
敗戦投手 川崎徳次 0勝2敗
二塁打 (翼)小林、横沢、野口二郎 (南)国久、岩本
三塁打 (翼)苅田 (南)木村
勝利打点 西岡義晴 1
翼をください
翼は2回、先頭の柳鶴震が左前打、浅岡三郎は四球、佐藤武夫が送りバントを決め、織辺由三が四球を選んで一死満塁、南海ベンチは早くも先発の川崎徳次をあきらめて政野岩夫を投入、西岡義晴の三ゴロ併殺崩れの間に三走柳が還って1点を先制、西岡が二盗を決めて二死二三塁、トップに返り苅田久徳の左前タイムリーで浅岡が還って2-0、二走西岡も三塁ベースを蹴ってホームを狙うがレフト岡村俊昭からのバックホームにタッチアウト。
南海は2回裏、先頭の清水秀雄が四球で出塁、国久松一が左翼線に二塁打を放って無死二三塁、岡村の一ゴロの間に清水が還って1-2とする。
翼は3回、二死後小林茂太が右中間に二塁打、柳が左前にタイムリーを放って3-1とする。
翼は4回、一死後織部がセンター右にヒット、西岡は二飛に倒れるが、苅田が左中間に三塁打を放って4-1と突き放す。
南海は4回裏、先頭の岩本義行が左越えに二塁打、清水は四球、国久の遊ゴロで清水は二封、国久が盗塁に失敗し二死三塁、4回の守備から岡村に代わってレフトに入っている木村勉が左中間に三塁打を放って2-4と追いすがる。しかし南海の反撃はここまでであった。
翼は5回、小林、柳が連続左前打を放って無死一二塁、南海ベンチは政野から三番手劉瀬章にスイッチ、浅岡の投前送りバントを劉が一塁に悪送球して無死満塁、二死後西岡の左前タイムリーで5-2、トップに返り苅田も左翼線にタイムリーを放って6-2、二走浅岡も三塁ベースを蹴ってホームを狙うがレフト木村からのバックホームにタッチアウト。
翼は6回、先頭の横沢七郎が左中間に二塁打、野口二郎も左中間に二塁打を放って7-2とする。
翼は7回、先頭の織辺が中前打、西岡の三ゴロをサード藤戸逸郎がエラー、トップに返り苅田が四球を選んで無死満塁、南海ベンチはここで劉に代えて四番手として吉富欣也を投入、しかし横沢は押出し四球、野口は左前にタイムリー、小林も左前にタイムリーを放って10-2、南海ベンチはここで五番手としてセンターから岩本義行を呼び寄せてマウンドに上げる。柳が押出し四球を選んで11-2、浅岡も押出し四球を選んで12-2、佐藤は遊飛に倒れるが、織辺が押出し四球を選んで13-2とする。
浅岡三郎は6安打2四球1三振の完投で11勝目をあげる。岩本義行は1957年まで現役を続けることとなりますが投手としての登板はこの試合だけです。今宵は貴重な試合をアップさせていただきました。
翼打線が放った打球は翼が生えたように高く遠くに飛んでいった。
「赤い鳥」の「翼をください」は今では知らぬ者がいない国民的名曲となりましたが、1971年に「赤い鳥」が発表した時は「竹田の子守唄」のB面に過ぎませんでした。しかもA面の「竹田の子守唄」は当時の大人たちによって放送禁止措置がとられました。この名曲を語り継いできたのは当時の若者たちです。
筆者が中学生時代、「赤い鳥」の曲は「ヤングタウン東京」等のラジオ番組で聴いていました。小島一慶、マリ・クリスチーヌバージョンの時代です。ラジオから流れる新居潤子(現・山本潤子)の清冽な唄声は強烈なメッセージでした。因みに「赤い鳥」の楽曲では筆者のお気に入りは「河」でした。当時は画像で見ることなどはできませんでしたが、今ではユーチューブで当時の「赤い鳥」の生ライブの画像を見ることができます。綺麗なお姉さんだった新居潤子の画像と共に、ピアノ担当の平山泰代(現・後藤泰代)の若かりし頃の姿もちらりと見えます。
「翼をください」が教科書に載るようになったのはいつ頃からでしょうか。1998年フランス・ワールドカップアジア予選でサポーターに唄われたことから国民的名曲へと昇華していきました。
ハイファイセット時代のヒット曲「冷たい雨」は荒井由美(現・松任谷由美)の作詞・作曲ですがバンバンの「いちご白書をもう一度」(荒井由美作詞・作曲)のB面でした。山本潤子はB面をヒットさせる天才と言えるでしょう。因みに荒井由美のデビュー曲「返事はいらない」は300枚しか売れませんでした。何事も最後まであきらめてはいけませんね。更に因みに、かぐや姫の代表曲として知られる「神田川」も新生・かぐや姫のサードアルバム「かぐや姫さあど」のB面1曲目でした。ラジオ番組で流れてから人気に火が付きシングルカットされたものです。筆者は「かぐや姫さあど」を発売前から市川駅前のレコード屋さんに予約していましたので、日本で最初に「神田川」を聴いた一人でもあります。
*大量得点に守られて浅岡三郎は余裕の完投で11勝目をあげる。南海の五番手として岩本義行が登板しているところにご注目ください。
*15安打で13得点をあげた翼打線。本日のタイトル「翼をください」はセネタースの球団名が翼に変わった時から温めてきたアイデアですが翼打線が爆発した本日、日の目を見ることができました。
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