2013年7月15日月曜日

15年 阪神vs金鯱 12回戦


11月15日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  計
2 0 0 0 3 0 1 0 0  0   1   7 阪神 59勝35敗3分 0.628 木下勇 若林忠志 三輪八郎
1 2 0 0 0 2 1 0 0  0  2X  8 金鯱 33勝58敗7分 0.363 内藤幸三 古谷倉之助 中山正嘉

勝利投手 中山正嘉 17勝27敗
敗戦投手 若林忠志 21勝17敗

二塁打 (神)皆川、本堂
三塁打 (神)松尾、堀尾
本塁打 (神)中田 1号 (金)柴田 1号、濃人 4号

勝利打点 森田実 5


今季最高の好ゲーム

 阪神は初回、先頭のジミー堀尾文人が左前打で出塁、皆川定之がストレートの四球を選んで無死一二塁、本堂保次が送って一死二三塁、伊賀上良平は三ゴロに倒れて二死二三塁、ここで松尾五郎が左中間に三塁打を放って2点を先制する。

 金鯱は1回裏、濃人渉、室脇正信が連続四球、森田実の一ゴロの間に二者進塁、黒澤俊夫の二ゴロの間に三走濃人が還って1-2とする。

 金鯱は2回途中から先発の内藤幸三に代わって古谷倉之助が登板する。

 金鯱は2回、先頭の倉本信護が左前打で出塁、柴田多摩男が四球を選んで無死一二塁、阪神ベンチはここで先発の木下勇から若林忠志にスイッチ、古谷の二ゴロで柴田が二封されて一死一三塁、五味芳夫の三ゴロの間に三走倉本が還って2-2の同点、トップに返り濃人の中前タイムリーで3-2と逆転に成功する。

 2回、3回と四球の走者を出しながら併殺を喫してきた阪神は5回、先頭の中田金一がレフトスタンドにホームランを放って3-3の同点、トップに返り堀尾が三塁に内野安打、皆川が右翼線に二塁打で一走堀尾は一気にホームに向かう。タイミングはアウトであったがキャッチャー柴田が逸らして堀尾がホームインし4-3と逆転、本堂が左中間に二塁打を放って5-3とする。

 金鯱は6回、一死後倉本が四球を選んで出塁、5回にエラーを犯した柴田がレフトスタンドに汚名挽回の同点ツーランホームランを叩き込んで5-5に追い付く。

 阪神は7回、先頭の堀尾が四球で出塁、皆川の二ゴロをセカンド五味がエラー、本堂の三ゴロで堀尾は三封、伊賀上は三飛に倒れて二死二三塁、松尾の二遊間内野安打で二走皆川が還って6-5と勝ち越す。

 金鯱は7回裏、先頭の濃人がレフトスタンドに第4号ホームランを叩き込んで6-6の同点に追い付く。

 8回、9回は若林と古谷が踏ん張って両軍無得点、延長戦に突入する。金鯱は10回表のマウンドに三番手として中山正嘉を送り込む。

 阪神は11回表、先頭の若林が右前打で出塁、森国五郎は右飛に倒れるが、トップに返り堀尾が右中間に三塁打を放って若林が還り7-6とする。

 金鯱は11回裏、先頭の倉本が中前打で出塁、柴田に代わる代打漆原進は中飛に倒れるが、中山が四球を選んで一死一二塁、五味に代わる代打山川喜作が右前に同点タイムリーを放って7-7、トップに返り濃人はストレートの四球で一死満塁、阪神ベンチはここで若林限界と見て三輪八郎をリリーフに送る。三輪は室脇を三振に打ち取り二死満塁、森田がワンツーからの4球目を右中間に弾きかえして金鯱が激戦を制す。


 この試合は今季最高の好ゲームでした。3本のホームランは全て同点打、最後は13日の黒鷲戦でも逆転三塁打を放った森田実のサヨナラ打で決した。阪神、金鯱共このところ打線が好調ですが、秋季シリーズから飛ぶボールを採用しているのも原因の一つです。2013年のペナントレースはボールが飛ぶ飛ばないでコミッショナーの進退問題にまで発展していますが、日本のプロ野球史では、飛ぶボールと飛ばないボールは常に交互に使用されてきました。








     *今季最高の好ゲームを戦った両軍ナイン。





























 

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